日本人は物語をどう視覚化してきたのか。根津美術館で味わう、画を「読む」愉しみ
世界に誇る最古の物語『源氏物語』をはじめ、日本には物語を様々かたちで視覚化した美術がある。たんなる文章の挿絵にとどまらず、独立して屏風や掛軸、工芸品に展開され、日々の生活空間を彩ってきた「物語」に注目する企画展「物語る絵画」が根津美術館で開催中だ。「物語」の定義を広くとって紹介される作品は、ときにテーマを呼応させつつ、いにしえの人びとが物語の何に、どこに惹かれたのかを伝えてくれる。
世界に誇る最古の物語『源氏物語』をはじめ、日本には物語を様々かたちで視覚化した美術がある。たんなる文章の挿絵にとどまらず、独立して屏風や掛軸、工芸品に展開され、日々の生活空間を彩ってきた「物語」に注目する企画展「物語る絵画」が根津美術館で開催中だ。「物語」の定義を広くとって紹介される作品は、ときにテーマを呼応させつつ、いにしえの人びとが物語の何に、どこに惹かれたのかを伝えてくれる。