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「古筆切 ―わかちあう名筆の美」(根津美術館)開幕レポート。様々なアプローチから知る名筆の楽しみ【2/5ページ】

「古筆切」になったら? 「掛幅と手鑑 切断後の形状」

 本来なら巻子や冊子、“まくり”といわれる1枚の紙として保管、伝承されるものが、鑑賞の対象として愛好されるようになると、分割・切断されていく。それらは軸に表装されて、茶の湯の席に掛けられたり、台紙に貼り込んでアルバムのように鑑賞する「手鑑」などに仕立てられた。床の間を再現した展示でその雰囲気を感じる。手鑑は現代のコレクションにも通じ、身近に感じられるだろう。

「2.掛幅と手鑑」展示風景より。掛軸になった古筆切は自宅や茶席の床の間に飾られるものとして大切にされた
展示風景より、重要美術品《手鑑文彩帖》(8~19世紀、根津美術館)

編集部