都立美術館、25年度の展覧会ラインナップをチェック。東京都美術館ではゴッホ展も

都立文化施設における2025年度の展覧会が発表された。今年開館30周年を迎える東京都写真美術館と東京都現代美術館を含め、様々な展覧会や関連イベントが実施される予定となっている。

 都立文化施設における2025年度の展覧会が発表された。今年開館30周年を迎える東京都写真美術館と東京都現代美術館を含め、様々な展覧会や関連イベントが実施される予定となっている。

 例えば、小金井市の江戸東京たてもの園では、江戸東京の歴史を「食」の観点から紹介する特別展「江戸東京博物館コレクション ~江戸東京のくらしと食べ物~」が3月20日~6月15日の会期で開催される。

 恵比寿の東京都写真美術館では、近年国際的に注目されるイタリアの写真家、ルイジ・ギッリ(1943〜92)のアジア初の美術館個展を、同館の総合開館30周年にあわせて開催するという。こちらの会期は7月3日~9月28日となっている。

 こちらも開館30周年を迎える東京都現代美術館では、多彩なイベントを通して美術館のこれからを考える国際展が開催予定。この機会を、より多様化するこれからの社会と人々にとっての美術館がどのような場であるのかを展望するプラットフォームとし、それらを探求する作品を紹介するほか、若手アーティストらによるパフォーマンス、ワークショップ、ツアーなどのイベントもあわせて実施される。会期は8月23日~11月24日。

 上野の東京都美術館で開催予定の特別展「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」は9月12日~12月21日の会期で開催。ファン・ゴッホ美術館の作品を中心に、ファン・ゴッホの作品30点以上や、日本初公開となるファン・ゴッホの手紙4通なども展示するコレクション展となる。

 また、白金台の東京都庭園美術館では、「永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル ハイジュエリーが語るアール・デコ」が9月27日~2026年1月18日に開催。旧朝香宮邸の設計や装飾に多大な影響を与えたパリの「アール・デコ博覧会」の開催から100周年を記念し、フランスの宝飾メゾン ヴァン クリーフ&アーペルの名品が紹介される。

 ほかにも、トーキョーアーツアンドスペースでは、TOKASのレジデンス・プログラムの参加作家による成果発表展([第1期]5月17日~6月22、[第2期]7月5日 ~8月10日)が、東京都渋谷公園通りギャラリーでは「アール・ブリュット ゼン&ナウ Vol.4 英国作家展」(6月21日~8月31日)、東京文化会館では「舞台芸術創造事業 IRCAMシネマ『チャップリン・ファクトリー』~現代音楽と無声映画のコラボレーション~」(11月14日)、東京芸術劇場では芸劇オータムセレクション 「Mary Said What She Said」(10月)がそれぞれ開催される予定となっている。

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