アジアで根強い藤田嗣治の市場
今回の香港での単独オークションの背景には、アジアにおける藤田作品への根強い需要もある。サザビーズによれば、藤田のオークションにおける歴代落札価格トップ10のうち5件がアジアで記録された。また過去3年間、同社の藤田作品に対する入札者の85パーセントをアジアのコレクターが占め、そのうち日本と香港だけで65パーセントに達したという。過去2年間に限れば、日本のコレクターはサザビーズにおける藤田作品購入者の34パーセントを占めている。
1920年代のモンパルナスで確立した自画像から裸婦や猫、戦後のアメリカ滞在期に生まれた作品まで。ひとつのコレクションを通じて藤田の画業を横断すると同時に、現在のアジア市場におけるその評価を示すオークションとなりそうだ。




















