日本でもっとも長い歴史を持つアートフェア「アートフェア東京20」が3月12日、東京国際フォーラムで開幕した。節目となる第20回を迎えた今回は、国内外から141軒のギャラリーが参加している。
アート・バーゼルとUBSが共同で発表する最新の年次調査「The Art Basel and UBS Global Art Market Report 2026」によれば、2025年の世界の美術品市場規模は前年比4%増の596億ドル(約9兆4800億円)に達し、2年連続の縮小を経て再び成長軌道へと転じた。いっぽう、日本市場は前年比1%減とやや減速しており、世界の回復基調とはやや異なる動きを見せている。
こうした状況は、今回のフェア会場の雰囲気にも少なからず反映されている。
アートフェア東京のマネージング・ディレクターを務める北島輝一は、この1年の市場について次のように語る。「この1年は、多くの人が言うように『調整の年』だったのではないかと思う。すべての作家の価格が下がったわけではないが、より選別される状況になってきている」。

コレクターを軸にしたプログラムを拡充
こうした市況のなかで、アートフェア東京は今年、コレクター向けプログラムの強化に力を入れている。
一般のVIPプレビューに先立ち、アート・バーゼルなどでも導入されている「ファーストチョイス」を実施。VIPプレビューが11時に始まるのに対し、その前の時間帯に特定のコレクター50名を招待し、ラウンジで軽食を提供したのち、約1時間にわたり会場を先行して鑑賞できる機会を設けた。
そのほかにも、VIP向けレセプションの開催や、人数限定で天王洲に新たに完成したアーティスト・平子雄一のスタジオを訪れることができるVIPプログラムなどを企画している。さらに、昨年から始まった映像プログラム「Films」を日比谷ミッドタウンで開催し、写真展示も併設。また日曜日にはミッドタウン八重洲でトークイベントも予定されている。

企業との連携企画も充実している。例えばポーラは、会場内の一般アクセスエリアに特別な空間演出を展開するとともに、ブランドが追求してきた感性を体験できるVIPラウンジ「AFT Premium Lounge produced by POLA B.A」を設置した。



























