「Art Collaboration Kyoto 2024」のプログラム全容が発表。秋の京都でアートを満喫【2/2ページ】

 また会期中には、パートナー企業の協力によるスペシャルプログラムも実施される。株式会社大丸松坂屋百貨店の「Ladder Project」と連携し、渡辺志桜里の新作を展示。三菱UFJフィナンシャル・グループとの「MUFG工芸プロジェクト」では、京都の日本茶専門店YUGENが監修するKOGEI Caféが登場し、野田怜眞、石渡結、家長百加の作品が紹介される。

渡辺志桜里 堆肥国家 2024 撮影=小川尚寛

 高島屋との新たなコラボレーションでは、岩崎貴宏の新作展示や、八光エルアール株式会社との協力によるアストンマーティンやレンジローバーのアート展示が行われ、品川亮と小島鉄平(TRADMAN’S BONSAI)の作品が出品される。さらに、ハースト婦人画報社による「アートとファッションの融合」をテーマにした展示や、ポメリーの協賛で開催される「Pommery Prize Kyoto」では、京都を拠点に活動する若手アーティストの作品が紹介される。

岩崎貴宏 Out of Disorder (Layer and Folding) 2018
撮影=来田猛 © Takahiro Iwasaki, Courtesy of ANOMALY

 市内連携プログラムも多彩で、京都市京セラ美術館では、通常非公開の貴賓室にて山内祥太による「結晶世界」と題した特別インスタレーションが披露される。また、ヘ・シャンユ(何翔宇)の作品を紹介するプログラムは、ARTROと曼殊院の2会場で行われる。ほかにも、石原友明、かつふじたまこ、光島貴之、大谷重司、ロビン・オウィングスらによる「まなざしのモメント」、諫山元貴の作品《Dolly》など、様々なアーティストの展示が市内各所で展開される。

諫山元貴「Dummy」高松市美術館(2022年、香川)での展示風景 
撮影=木奥惠三 © Genki Isayama

 なお、様々なアートイベントに加えて、夜まで盛り上がるナイトイベントも京都各所で開催。京都でしか体験できない趣向を凝らした唯一無二のアートフェアを、紅葉が始まる美しい季節とともに楽しんでほしい。

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