世界を旅し、アートフェアや海外のギャラリーなどを通して無数の作品と出会うなかで、⼀⽬惚れのように惹きつけられた作品をコレクションしてきた桶⽥俊⼆・聖⼦夫妻。そのコレクション展が、青山のスパイラルガーデンで始まった。会期は4月21日まで。
桶田夫妻は2010年よりアートコレクションを開始。⾻董のコレクションから出発し、草間彌⽣の作品との出会いをきっかけに現代アートの本格的な収集を始めた。「OKETA COLLECTION」の展覧会は2019年から始まり、今年で6回目を迎える。
今回のテーマは「GOLDEN MEMORIES」。会場には骨董から現代美術まで、様々な作品が並ぶ。
スパイラルガーデンの特徴的な空間である吹き抜けには、花井祐介の作品が設置。小屋を模した立体作品と絵画が、海辺を思わせる植栽とともに展覧されている。
骨董では、室町時代の信楽焼や李朝の白磁が、辻村史朗、浜名一憲、ジェニファー・ロックリンらのセラミックとともにラインナップされた。また絵画では、昨年ペロタン東京で同ギャラリー初となる個展を開催したジャン=フィリップ・デロームをはじめ、工藤麻紀子、KAZUSA、榎本耕一、森本啓太、クリスティーナ・バンバンといった多様な作品が並ぶ。
このほか、フィン・ユールによる家具3点も出展。桶田夫妻の、コレクターとしての幅広い視点が垣間見える展覧会となっている。