名和晃平の新作彫刻《Cell Tree》が「三井リンクラボ新木場3」で公開。アートとサイエンスが融合する次世代の拠点へ

三井不動産が展開する賃貸ラボ&オフィス施設「三井リンクラボ新木場3」で、名和晃平による新作彫刻《Cell Tree》が公開された。

名和晃平 Cell Tree 2026 アルミニウムに着色 520.0×243.3×226.6 cm photo: Nobutada Omote

 三井不動産が展開する賃貸ラボ&オフィス施設「三井リンクラボ新木場3」で、彫刻家・名和晃平による新作《Cell Tree》(2026)が公開された。

 名和は1975年大阪府生まれ。Pixel(画素)とCell(細胞)を融合させた「PixCell」の概念を軸に、最先端技術と多彩な素材を掛け合わせた独自の彫刻表現で知られる。代表作には、鹿の剥製をガラスビーズで覆った「PixCell」シリーズなどがある。

フォトセッションの様子。左から、長谷川一英(E&K Associates 代表)、岸田和真(株式会社Dioseve 代表取締役社⾧)、名和晃平(アーティスト)、山下和則(三井不動産株式会社 常務執行役員イノベーション推進本部⾧)

 今回の取り組みの狙いは、たんなる研究施設の提供にとどまらない。空間に「アート思考」を取り入れることで、研究者や事業創出に携わる人々の思考を刺激し、イノベーションを育む環境を構築することにある。

 この新作彫刻の設置を記念し、3月13日にはトークセッション「新木場で考える アート×サイエンス イノベーションを生み続ける街へ」を開催。アーティスト、ライフサイエンス関係者、デベロッパーが登壇し、アートと科学、そして都市開発が交差する本プロジェクトが、いかにして新たな価値を創造し、街づくりの可能性を広げるかが語られた。

トークセッションイベントの様子。左から、長谷川一英、岸田和真、名和晃平、山下和則
トークセッションイベントの様子

 さらに3月14日・15日には、「アートと科学に触れる2日間」をコンセプトとした体験型プログラム「アートでみる、科学でしる~Creative Science Days~」を実施。粘菌の不思議な生態に触れるワークショップや、食とアートを融合させたバターづくりなど、子供から大人までが科学を身近に体感できる場を設け、地域住民にも開かれた交流を創出した。

 産業拠点として発展を続ける新木場で、新しいイノベーション環境にアートはどのような価値を与えられるのか。アートとサイエンスの融合が描く、次世代の都市の姿に期待が寄せられている。