ちひろ美術館・東京と安曇野ちひろ美術館が18歳以下の入館を無料に

若年層の鑑賞者が気軽に文化や芸術に親しめるため、ちひろ美術館・東京と安曇野ちひろ美術館が7月1日より入館無料の対象を拡大。18歳以下が無料となる。

ちひろ美術館・東京 撮影=中川敦玲

 絵本画家・いわさきちひろ(1918〜1974)に捧げたちひろ美術館・東京と、長野にある安曇野ちひろ美術館が、7月1日から18歳以下の来場者の入館料を無料にすると発表した。

 1977年、いわさきちひろが最後の22年間を過ごし、数々の作品を生み出した東京の自宅兼アトリエ跡に世界で最初の絵本美術館としてちひろ美術館・東京が開館。97年にはその分館として安曇野ちひろ美術館が開館し、ちひろの代表作や絵本の原画はもちろん、世界各国の絵本画家の作品展示に取り組んでいる。

 「子どものしあわせと平和」「絵本文化の発展」というふたつの理念を掲げて活動している両館。絵本を、言葉や文化、国や民族の違いを超えてすべての人々が楽しめる文化財としてとらえ、世界中で未来を担う子供たちが絵本に親しみ、豊かな心を育むという思いで活動を続けている。

 2005年より、同館は高校生以下の入館無料を実施。今回は、若者たちが気軽に文化や芸術に親しめるため、入館無料の対象をさらに高校等への在籍の有無を問わず、18歳以下のすべての来場者に広げた。

 なお、都立美術館などを運営する公益財団法人東京都歴史文化財団は昨年より、18歳以下の若年層を対象に都立施設の展覧会を無料公開するイベント「Welcome Youth(ウェルカムユース)」を期間限定で実施。都内の美術館のなかでは、アーティゾン美術館が大学生以下の入館を無料にしている。

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