2019.11.7

アーティゾン美術館が日時指定予約制を導入。チケットの予約販売も開始

2020年1月18日に開館する東京・京橋のアーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)が、開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」より導入される日時指定予約制の詳細を発表。11月1日からチケットの予約販売も開始した。

 

アーティゾン美術館外観

 今年7月に旧ブリヂストン美術館から館名を変更、大規模なリニューアル工事を経て、2020年1月18日に開館するアーティゾン美術館。以前から導入が告知されていた日時指定予約制の詳細が明らかになった。

 この日時指定予約制は、同館ウェブサイトから希望する日時を事前予約して来館するというシステム。指定した時間内であればいつでも入館でき、その後は閉館まで時間制限なく鑑賞できる。これまでの展覧会では、チケット購入や入館待ちのために並んだり、館内でも混雑のために充分に鑑賞することができないという場面がしばしば見られた。しかし同館では、この制度の導入によって、より快適な鑑賞が可能になるとしている。

 また、同館ではウェブ特別料金も用意。開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」の場合、当日チケット1500円に対しウェブ予約チケットは1100円と、事前予約をすることでチケット料金が安くなる。さらに学生料金については、従来の中学生以下無料から、大学生以下無料へと変更され、学生も気軽に足を運べる価格設定となった(ただし入館時間の予約が必要)。

 予約せずに来館した場合は、ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ美術館窓口にて当日チケットが購入可能。国内ではまだ実例の少ない美術館の日時指定予約制だが、普及すれば鑑賞環境の大幅な改善が期待できそうだ。