ポーラ美術館が2032年ビジョンを設定。現代アートにも注力へ

箱根のポーラ美術館が新たな運営ビジョンと、2032年までの中長期計画の主な取り組みを発表した。

ポーラ美術館

 今年開館20周年となる箱根のポーラ美術館が、2032年ビジョンを発表した。

 開館以来、 森の遊歩道の整備(2013年)やアトリウムギャラリーの開設(2017年)を進めてきたポーラ美術館。コレクションと現代美術を組み合わせた「シンコペーション」展(2019年)や開館以来初となる現代作家の個展 「ロニ・ホーン」展(2021~22年)など、新たな試みを展開してきた。

 そんな同館が定めた2032年のビジョンは「心をゆさぶる美術館」。今後10年間で、このビジョン実現に向けた様々な取り組みを進めるという。

 活動内容は大きく3つ。「新たな価値、多様な価値の創出」「コミュニケーション強化」「インフラ・体制強化」だ。とくに「新たな価値、多様な価値の創出」では、これまでポーラ美術館の強みであったジャンル「近代・印象派」を「近代・印象派+現代アート」に展開。これまで以上に多様なアーティストの展示が期待される。

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