2021.6.19

国立人文研究所「KUNILABO」が人文系学位論文の出版を助成。美学・芸術学も対象

「国立(くにたち)人文研究所」が主催する人文学の学校「KUNILABO」が「人文学学位論文出版助成」を募集中。未刊行の論文1冊の刊行費用を負担する。

「国立人文研究所」のウェブサイトより

 NPO法人「国立(くにたち)人文研究所」が主催する人文学の学校「KUNILABO」が、論文の刊行を助成する「人文学学位論文出版助成」が応募を募っている。

 「国立人文研究所」は、大学教員と大学院生を中心とした人文学の専門家の知識を市民とつなぎ、アカデミズムと市井の垣根を越えた知のコミュニティを形成することを目指して発足した。

 同研究所のメインプロジェクトである人文学の学校「KUNILABO」では、人文科学の授業を実施し。コロナ禍では講座の延期も余儀なくされたものの、講座をオンライン化することで、国内でのべ約400名が受講をしている。

 今回の論文助成は、この「KUNILABO」の開校5周年を記念したもの。経済的な不安を抱える若手研究者を援助するため、勁草書房の協力を得て実施される。

 応募対象は7月末日時点で過去5年以内に博士号を取得しており、また研究者としての常勤職(テニュア)を持たない者。審査のうえ、人文学に関する学位論文、または学位論文をもとにした未刊行の論文1冊の刊行費用を負担する。

 書類による応募締切は7月末日。詳細は公式ウェブサイトを確認してほしい。美学や芸術学といった美術関連の分野の論文も対象となる、希少な機会となっている。