フランシス・ベーコンの制作の過程を解き明かす展覧会、2021年1月に神奈川県立近代美術館 葉山で開催へ

20世紀でもっとも重要な画家のひとりであるフランシス・ベーコンの展覧会「フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる」が、2021年1月9日〜4月11日に神奈川県立近代美術館 葉山で開催される。1930年代の油彩画からドローイング、自画像など、多彩な作品を展示する。

フランシス・ベーコン 自画像 1970年代-1980年代頃 (C) The Barry Joule Collection

※本展は緊急事態宣言を受け、1月12日より臨時休館となる(2021.1.8追記)

 アイルランド生まれで、20世紀でもっとも重要な画家のひとりであるフランシス・ベーコン(1909〜1992)。その展覧会「フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる」が、2021年1月9日〜4月11日に神奈川県立近代美術館 葉山で開催される。

 展覧会タイトルが示すように、本展は生前のベーコンと深い交流のあったバリー・ジュールのコレクションで構成されるもの。晩年のベーコンと非常に親しくしていたジュールは、亡くなる直前の画家から作品や資料を譲り受けており、これらの作品は近年、ヨーロッパや中国の美術館で展示・収蔵され、大きな話題となった。

フランシス・ベーコン 自画像 1930年代頃 (C) The Barry Joule Collection
フランシス・ベーコン Xアルバム9裏ー叫ぶ教皇 1950年代後半-1960年代前半 (C) The Barry Joule Collection

 本展では、日本初公開となる作品・資料を含め、ベーコンがシュルレアリスムに傾倒した1930年代の油彩画から50年代より手がけた「教皇」シリーズ、ドローイング、晩年の自画像、そして写真や書籍に色をつけたり線を描いたりした作品などを紹介。20世紀を代表する巨匠の制作の秘密に迫る。

 また、本展にあわせ、ベーコンが暮らしたイギリスとアイルランドの美術を紹介するコレクション展「イギリス・アイルランドの美術-描かれた物語」も同時開催。文学を主題としたウィリアム・ブレイクやリチャード・ハミルトン、ルイ・ル・ブロッキー、イギリスの抽象表現を牽引したベン・ニコルソンなどの作品を展示予定となっている。

フランシス・ベーコン エドワード・マイブリッジの連続写真上のドローイング 1970年代–1980年代頃
(C) The BarryJoule Collection
リチャード・ハミルトンのスタディオでのフランシス・ベーコン(右)とバリー・ジュール(左) 1986
(C) The Barry Joule Collection

編集部

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