新型コロナ危機でTHE CLUBが救済基金「COVID 19 Relief Fund」を設立。「国境なき医師団」に寄付へ

新型コロナウイルス感染症危機の影響で、銀座蔦屋書店のギャラリー・THE CLUBが救済基金「COVID 19 Relief Fund」を立ち上げた。猪瀬直哉やコア・ポア、ジャッキー・サコッチオなど7人のアーティストが今回のプロジェクトのために制作した作品の販売による収益は、新型コロナウイルス感染症への医療援助活動などを行う「国境なき医師団」(MSF)に寄付されるという。

7人の参加アーティスト

 新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延しているなか、ゲティ財団ハウザー&ワースなどアート界の有力なプレイヤーたちが積極的にオンラインプラットフォームを通じて慈善活動を行っている。こうした動きを追随するように、日本国内では銀座のギャラリー・THE CLUBが、今回の危機に対して救済基金「COVID 19 Relief Fund」を立ち上げることを発表した。

 同ギャラリーは声明文で「アートには人間の心を豊かにする力があると信じている。そしてアートは世界と時代を映し出す鏡だと思う」とコメント。今回のプロジェクトでは、世界各国にいる7人のアーティストにA4サイズの作品の制作を依頼。作品の全売上は、新型コロナウイルス感染症への医療援助活動および感染症拡大の影響に伴うその他援助活動を行う「国境なき医師団」(MSF)に寄付されるという。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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 参加アーティストには、現在同ギャラリーで個展(〜5月9日、一時休廊中)を開催している猪瀬直哉をはじめ、コア・ポア、ジャッキー・サコッチオ、ニコラス・ハットフル、クラウディア・ペニャ・サリナス、デタニコ ・レイン、山下紘加が名を連ねている。

 各作品の価格は10万円(税別)。4月13日〜19日までの7日間、同ギャラリーのInstagramで各アーティストのメッセー ジとともに1作品ずつ公開。販売は21日午前10時よりスタートする。

 ギャラリーのマネージングディレクター・山下有佳子は、個人のInstagramで「身近な人や友人がウィルスに感染しました。そして私には医療現場で勇気を持って働いている友人たちがいます。その姿を間近に見て、微力ながら、どうしても何かアクションを起こしたくなりました」とコメント。今回のプロジェクトに対して「アートの力で少しでも皆さんの生活が明るく癒されますように。そしてこのFundのお金が少しでも早く今苦しんでいる人のもとに届きますように」と期待を寄せている。

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