3月3日、新型コロナウイルスの影響で臨時休館している東京国立博物館が、特集展示「おひなさまと日本の人形」の展示風景をYouTubeで公開し、話題を呼んだ。
これに続くように、展示風景をYouTubeで公開したのは東京都写真美術館だ。同館は、本来であれば3月3日から「日本初期写真史 関東編」と「写真とファッション」の2展覧会を同時にスタートさせるはずだった。しかしながら、多くの美術館同様、新型コロナウイルスの影響で臨時休館となり、いまだ展覧会は誰の目にも触れていない。
そこで同館では、2つの展覧会をYouTubeで公開した。幕末明治期における関東地方の写真文化をひもとく「日本初期写真史 関東編」では、7本もの動画を一挙公開。担当学芸員・三井圭司による展示解説をじっくり楽しみたい。
また、1990年代以降の写真とファッションの関係性を探る「写真とファッション」では、無音ではあるものの展示風景を紹介。その様子を垣間見ることができる。
東京都写真美術館は「#本物に触れてほしい」というハッシュタグとともにこの動画をツイート。状況が予断を許さないなか、同館の展示再開へ向けた想いが伝わってくるようだ。