あべのハルカス美術館で「HOKUSAI ―北斎が『北斎』だった時代―」が来年開催。「北斎」を名乗った時代の活躍にせまる

大阪・あべのハルカス美術館で「HOKUSAI ―北斎が『北斎』だった時代―」が開催される。会期は2027年5月22日〜7月19日。

《おしおくりはとうつうせんのづ》横中判錦絵 名古屋市博物館

 大阪・あべのハルカス美術館で「HOKUSAI ―北斎が『北斎』だった時代―」が開催される。会期は2027年5月22日〜7月19日。

 浮世絵を代表する絵師・葛飾北斎(1760〜1849)は、その画業人生のなかで度々画号を変えたことでも知られている。なかでも「北斎」を名乗っていた「北斎時代」は、37歳・寛政8年(1796)から 54歳・文化10年(1813)までの約18年間だ。寛政後期以降には絵入狂歌本に色彩豊かな挿絵を提供し、この分野の第一人者となった。1804〜18年の文化期に読本(よみほん)の流行が始まると、曲亭馬琴らの戯作者と連携。圧倒的な画力と作画量で読本ブームを牽引していった。また、美人、名所、芝居などを題材にした一枚物の版画も数多く手掛け、さらに、肉筆画の制作に精力的に取り組んだのも、この「北斎時代」の特徴といえる。

《風流無くてなゝくせ ほおずき》大判錦絵 個人蔵

 本展では、この「北斎時代」の作品に光を当て、絵入狂歌本、読本、摺物、新境地を開拓した洋風版画、そして肉筆画など、国内外のコレクションから厳選した多様な作品を一堂に集めて紹介。働きざかりであった北斎の果敢な挑戦の軌跡に迫る、これまでの北斎展とは一味違ったアプローチを試みるという。

《二美人図》絹本着色一幅 北斎館
《酔余美人図》絹本着色一幅 氏家浮世絵コレクション