企画展「こどもとおとなの自由研究 もようわくわく²」(国立工芸館)開幕レポート。ポケモン×江戸小紋の作品が再びお披露目へ

石川県金沢市の国立工芸館で、企画展「こどもとおとなの自由研究 もようわくわく²」が開幕した。会期は9月23日まで。会場の様子をレポートする。

文・撮影=三澤麦(編集部)

高野松山《群蝶木地蒔絵手箱》(1963)。大小の蝶が描かれることで、蒔絵手箱により立体的な空間性をもたらしている

 石川県金沢市の国立工芸館で、企画展「こどもとおとなの自由研究 もようわくわく²」が開幕した。会期は9月23日まで。担当は同館教育普及室長の今井陽子。

 同館では「自由研究」をコンセプトに、子供と大人がともに学び、楽しめる企画展を定期的に開催してきた。今回の展覧会は「“もよう”はなぜ存在するのか」という問いをテーマに据え、工芸ビギナーから愛好家まで満喫できる、近・現代工芸の名品約140点を紹介するものとなる。

 開幕前の報道内覧会で、4月1日付で同館の新館長に就任した山﨑秀保は「生活様式に合わせてその様相を変化させてきた工芸。今回の展覧会では、日常を彩る『もよう』の魅力に注目する。夏休みにあわせて自由研究としても活用いただければ」とコメント。また今井は、「工芸作品における『もよう』は、色や形、質感が一体となって生み出されている。日々をより美しく、楽しくしてくれるこれらについて考える機会にしたい」と企画の意図を述べた。

「いき・もの ~もようが紡ぐ日々のかがやき」の展示風景。章タイトルには、作品を見たときに湧き起こるであろう感情が名づけられている

モチーフやパターンへのまなざし

 会場は3つの展示室で構成され、それぞれ異なるアプローチから「もよう」の魅力を紐解いていく。

 まず最初の展示室 「いき・もの ~もようが紡ぐ日々のかがやき」では、「もよう」のもととなったモチーフに注目する。動植物などの自然から着想を得て、そのモチーフらしさを引き出しながら図案化された姿を作品のなかで発見できるほか、そこに込められた人々の願いやストーリーを読み解くこともできる。

 作家はなぜこのモチーフのこの姿を選び、どのように作品へと落とし込んだのか。また、どのような願いを込めたのか。そのイメージの源泉を見つめてほしい。

喜多川平朗《紅地鳥蝶唐花文錦》(1960)
初代宮川香山《鳩桜花図高浮彫花瓶》(1871-82)

編集部