企画展「こどもとおとなの自由研究 もようわくわく²」(国立工芸館)開幕レポート。ポケモン×江戸小紋の作品が再びお披露目へ【2/3ページ】

ポケモン×江戸小紋が再登場

 続く 「いっこ・いっぱい ~構成力でもようの魅力を拡張する」では、工芸作品に施された「もよう」の「数」に注目する。「もよう」と言っても、一定のパターンが繰り返されるものだけが「もよう」なわけではない。あえて1つだけ主役として描かれたものと、パターンとして無数に繰り返されるもの。作家はこの意匠をどのような意図で施したのか。配置や構成の工夫を想像しながら鑑賞する楽しさをここでは提案している。

「いっこ・いっぱい ~構成力でもようの魅力を拡張する」の展示風景。手前は木村雨山《縮緬地友禅あおい文振袖》
左から石黒宗麿《白地黒絵魚文扁壺》(1940-41)、北原千鹿《鯰文水滴》

 また本章では、2023年に同館で開催された「ポケモン×工芸展ー美とわざの大発見ー」の出品作「ポケモン×江戸小紋」が、巡回中に登場した新作とともに再び披露されているのも見逃せない。緻密な文様を染め上げる作家の手腕とポケモンのパターンが織りなす、現代ならではの江戸小紋のあり方を示している。俯瞰して見るときと近づいて見るときで印象が変わるのも、江戸小紋の特徴だ。

「ポケモン×江戸小紋」シリーズ。左から小宮康義《江戸小紋 着尺「ゲンガー・ゴースト」》(2022)、《江戸小紋 着尺「ニョロゾ」》(2024)
小宮康義《江戸小紋 着尺「ゲンガー・ゴースト」》(部分、2022)

編集部