本作は、「座・高円寺」という劇場そのものを主役にした、新しいパフォーマンス作品。出演者として、「劇場創造アカデミー」の修了生・在学生や、普段はカフェや事務所で働く、聴者・ろう者のスタッフらが登場する。また、ロビーにおけるインスタレーションとして、キッズスペースやシルクスクリーン工房などを設け、人々が交差し出入りできる空間も創出されるという。梅田は本公演にあわせ、以下のステートメントを寄せている。
演劇ってなんでしょう。今回「演劇やりませんか」と声をかけられたとき、まず最初に浮かんだのは「みんなでつくるもの」という言葉でした。2020年のパンデミック下、Bunkamuraのシアターコクーンで『プレイタイム』という作品をやっていたときに、キャストの一人が口にした言葉です。そもそも「みんな」ってどういうことですか。
開館から17年間、「座・高円寺」という劇場に人はどのように関わり、何を媒介してきたか。積み重ねられてきた時間や出来事は、どのように共有され、どう受け渡されていくのか。たくさんの人に話を聞いている途中ですが、あんなことこんなこと、まだまだ知らないことばっかりです。運営体制が新しく変わり、建物も2年後のリニューアルを控えたタイミングで、あらためて、劇場ってなんだろう、演劇ってなんだろう、という根本的な問いから向き合ってみている日々です。
今と今以外、こことここ以外、どれも同じひとつの場所に放り投げてから、穴をあけてみようと思います。中を覗きこんでみましょう。それもまたきっと、僕たちが知らない世界の出来事です。(梅田哲也)
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