「1995 ⇄ 2025 30年目のわたしたち」における「浮標(ブイ)」と「《艀(はしけ)》」。森山未來×梅田哲也が語る、震災から30年のここから見える風景

2025年、阪神・淡路大震災から30年を迎えるにあたり、兵庫県立美術館では企画展「1995 ⇄ 2025 30年目のわたしたち」と注目作家紹介プログラム チャンネル15「森山未來、梅田哲也《艀(はしけ)》」を開催している。双方に関わる森山未來、梅田哲也に作品について、そして災害についての思いを聞いた。

聞き手・構成=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長)

《艀》および《浮標》制作風景 撮影=渡邉寿岳

 2025年、阪神・淡路大震災から30年を迎えるにあたり、兵庫県立美術館では企画展「1995 ⇄ 2025 30年目のわたしたち」が開催されている。本展にはダンサーや俳優として領域をまたぎ身体的表現を展開している森山未來と、その場にあるものやシステムを生かした作品を制作してきた梅田哲也が参加し、作品《浮標(ブイ)》を展示している。また、このふたりは同時期開催の「注目作家紹介プログラム チャンネル15」において、会期中に上映&スタッフによるパフォーマンス《艀(はしけ)》も実施。

 このふたつの展示は連関しながら、阪神・淡路大震災から30年を経て、美術館という場で何ができるのかを問い直すものとなっている。開催前に、森山と梅田、ふたりに作品の目指すところと、阪神・淡路大震災、ひいてはこの国で避けることができない災害についての思いを聞いた。

左から森山未來、梅田哲也

編集部

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