伊藤若冲、ゴーギャン、草間彌生が出展。静岡県立美術館で開館40周年記念展が開催【2/2ページ】

第4〜7室

 第4室「絵画を立体的に観る」では、伊藤若冲による屏風絵が紹介され、平面上に立体を表現するための特殊な描法に着目する。《樹花鳥獣図屏風》は最新のデジタル技術を用いて絵画表面の凹凸を分析。作品に隠された新たな工夫を発見できるような内容になる。

伊藤若冲 樹花鳥獣図屏風(右隻) 18世紀後半 静岡県立美術館蔵
伊藤若冲 樹花鳥獣図屏風(右隻部分)三次元計測画像

 第5室「評価と名画」では、同館が所蔵する富士山をモチーフにした名画を紹介しながら、作品を「評価する」ことへ焦点を当てた内容となる。名画とされてきた作品は、どのような点を評価されてきたのか。具体的な作品とともに名画の評価について迫る。

横山大観 群青富士 1917〜18頃 静岡県立美術館蔵

 第6室「美術家をめぐる物語」では、草間彌生や小池一誠らの作品を紹介しながら、美術家の語られ方や、美術家と作品の関係に注目する。

草間彌生 最後の晩餐 1981 静岡県立美術館蔵 ©︎YAYOI KUSAMA

 第7室「人形と彫刻、ロダンへの道」では、同館所蔵の彫刻作品をはじめとした、人のかたちをかたどった「人形」に焦点が当てられる。

平野富山 マフラーの女 1983頃 静岡市(静岡市美術館管理)

 さらに、開館40周年を迎えた同館の成り立ちを、美術館のアーカイブから紹介する「アーカイブ展示」も開催される。同館の活動やコレクション形成にまつわる事柄を振り返り、未来について考えるきっかけとなる。

 なお本展の開催を記念して、多数の関連プログラムが開催される。同館館長による美術講座「ひらけ美術館―絵馬は絵なのか馬なのか」や、早稲田大学名誉教授の丹尾安典を迎えた講演会「作品の“居場所”をあれこれ考える」、講師にTOPPAN文化事業推進本部の木下悠を迎えた講演会「最新デジタル技術で迫る伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》」(聞き手は同館学芸員の薄田大輔)、彫刻家の鈴木久雄と同館館長による対談「風化をめぐって」など。ほかにも参加型イベントやワークショップも複数開催される。

編集部