三連休に見たい展覧会ベスト15。「デザインあ展」から堂本印象の大回顧展、国内最大規模のチームラボ京都まで【2/5ページ】

「Nerhol 種蒔きと烏 Misreading Righteousness」(埼玉県立近代美術館

展示風景より

 昨年、千葉市美術館で大規模個展「Nerhol 水平線を捲る」が開催されたアーティストデュオ・Nerhol(ネルホル)。その第二章の幕開けとも言える個展「Nerhol 種蒔きと烏 Misreading Righteousness」が、埼玉県立近代美術館で10月13日まで開催中だ。

 昨年開催された「Nerhol 水平線を捲る」は、結成以来の表現活動を振り返るものとなり、高い評価を得て、令和6年度芸術選奨文部科学大臣新人賞の受賞につながった。

 本展はその後に制作された最新作を中心に、未発表作を加えた約100点で構成するものだ。タイトルにある「種蒔きと烏 Misreading Righteousness」には、物事や行為の一義的な確かさに問いを投げかけ、そこに潜在する意味や覆い隠された関係を注視してきたふたりの一貫した姿勢が反映されている。会場レポートはこちら

会期:2025年7月12日~10月13日
会場:埼玉県立近代美術館
住所:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
電話番号:048-824-0111
開館時間:10:00~17:30 ※入場は閉館30分前まで 
休館日:月(ただし、10月13日は開館)
料金:一般 1400円 / 大学・高校生 1120円 / 中学生以下、障害者手帳等をご提示の方および付添の方1名 無料

「ルーツ&アーツしらおい 2025」(北海道白老町)

「ルーツ&アーツしらおい 2025」メインビジュアル

 北海道白老町を舞台にしたアートプロジェクト「ルーツ&アーツ しらおい 2025」も10月13日まで開催されている。

 同アートプロジェクトは今年で5回目の開催。白老町で育まれてきた「手仕事文化」にフォーカスし、それらを体感することができる展示がメインとなっている。また、白老の景色を体感することができる映像展示や、同地の素材を用いて森のなかに「楽器の秘密基地」をつくるワークショップの実施、さらには、アムステルダムを拠点に活動するアーティスト・渡部睦子が滞在制作を行った成果を発表する展示など、様々なコンテンツが目白押しだ。

 ほかにも、全10種類の企画展示が白老町内9ヶ所にて開催予定。白老の歴史や文化、そして現在も残る魅力をアートを通じて知ることができるきっかけとなるだろう。

会期: 2025年9月19日〜10月13日
会場:白老町内各所
住所:北海道白老郡白老町
休館日:月火水(ただし、10月13日は開催)
料金:無料(体験コンテンツは一部有料)

「中之条ビエンナーレ2025」(群馬県中之条町各所)

アニタ・ガラツツァ 儀式の変容 撮影=永井文仁

 群馬県中之条町で開催中の「中之条ビエンナーレ2025」も10月13日までとなっている。

 中之条ビエンナーレは、雄大な自然と豊かな里山文化が残る中之条町を舞台に、隔年で開催される国際現代芸術祭。ラムサール条約登録湿原や温泉郷、養蚕文化、民俗行事など、独自の地域資源を背景に、アーティストは滞在制作を行い、その成果を発表してきた。第10回を迎える今回は、国内外から多彩な分野のアーティストが参加。創造性と革新性に富んだ作品群が、地域の過去と未来を結び直すように展開されている。

会期:2025年9月13日〜10月13日
会場:群馬県中之条町 町内各所
住所:吾妻郡中之条町五反田3534-4(中之条ビエンナーレ事務局[イサマムラ内]) 
開館時間:9:30〜17:00
休館日:無休 
料金:全期間鑑賞パスポート 3000円 / 平日のみ鑑賞パスポート 2000円 / 高校生以下 無料