三連休に見たい展覧会ベスト21。岡﨑乾二郎の個展から東博の「江戸☆大奥」、大阪中之島美術館のルイ・ヴィトンまで【7/7ページ】

「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」(水戸芸術館現代美術ギャラリー

種は船・明後日丸 2007/2025 制作現場 2025 撮影:仲川あい

  茨城・水戸にある水戸芸術館現代美術ギャラリーで、60年以上の日比野克彦による活動の変遷をたどる「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」展が7月19日~10月5日の会期で開催される。

 本展では、幼い頃に遊んだ積み木の「色」、橋の上で実感した「ひとり」、自分らしい表現が開花した小中学生時代など、具体的な幼少期のエピソードを通じて日比野の創作の原点を知ることができるとともに、「手つき」や「振る舞い」という切り口から多様な活動を深堀り、通底する日比野の特性を浮かび上がらせる展示構成となる。

会期:2025年7月19日~10月5日
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8
電話番号:029-227-8111
開館時間:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで 
休館日:月(ただし、7月21日、8月11日、9月15日は開館)、7月22日、8月12日、9月16日
料金:一般 900 円 / 高校生以下・70歳以上・障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名 無料

「山本理顕展 コミュニティーと建築」(横須賀美術館

 神奈川・横須賀の横須賀美術館で「山本理顕展 コミュニティーと建築」が開催される。

 本展は開催館である横須賀美術館を手がけた建築家・山本理顕(1945〜)の50年にわたる設計活動を、およそ60点の模型や図面、スケッチ、ドローイングを通して紹介するものだ。

 山本理顕は、建築におけるパブリックとプライベートの境界を「閾(しきい)」と呼び、地域社会とのつながりを生む空間として重要視している。こうした思想を体現した建築は、そこに住む人々だけでなく、周辺のコミュニティー全体を豊かにできるものとして世界的な評価をあつめ、2024年には、建築界でもっとも栄誉あるプリツカー賞を受賞した。代表作のひとつである横須賀美術館を会場として行われる本展は、山本理顕の設計思想を総合的に紹介する、過去最大規模の展覧会となる。

会期:2025年7月19日〜11月3日
会場:横須賀美術館
住所:神奈川県横須賀市鴨居4-1
電話番号:046-822-4000 
開館時間:10:00〜18:00 
休館日:8月4日、9月1日、10月6日
料金:一般 2000円 / 大学生・65歳以上 1000円 / 高校生 500円 / 中学生以下、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と付添者1名 無料 ※11月3日は無料

「上田義彦 いつも世界は遠く、」(神奈川県立近代美術館 葉山

上田義彦 at Home ・ Morie and Karen ・ Hayama 1996 ⒸYoshihiko Ueda

 写真家・上田義彦の公立美術館で約20年ぶりの展覧会「上田義彦 いつも世界は遠く、」が、神奈川県立近代美術館 葉山で開催される。会期は7月19日〜11月3日。

 上田はその活動の初期から、自然や都市の風景、著名人のポートレイト、広告写真など幅広い分野で活躍を続けてきた写真家だ。瞬間をとらえる感性と卓越した技術で、時代とともに変化する作風でありながら一貫して普遍的な美を作品に込め、国内外で高い評価を得てきた。

 公立美術館で約20年ぶりの展覧会となる本展では、代表作や未発表の初期作品から最新作まで、自ら現像とプリントを手がけた約500点を通じ、その40年の軌跡をたどる。

会期:2025年7月19日〜11月3日
会場:神奈川県立近代美術館 葉山
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
電話番号:046-875-2800
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:月(ただし、7月21日、8月11日、9月15日、10月13日、11月3日は開館) 
料金:一般 1200円 / 20歳未満・学生 1050円 / 65歳以上 600円 / 高校生 100円