今週末に見たい展覧会ベスト8。「上村松園」展から歌舞伎町の春画展まで【3/4ページ】

 「蔦重の眼 歌麿・写楽と浮世絵黄金時代」(MOA美術館

 静岡・熱海のMOA美術館で、浮世絵黄金期の文化を創出した版元、蔦重こと蔦屋重三郎(1750〜97)と、同時期に活躍した浮世絵師たちの作品を紹介する展覧会「蔦重の眼 歌麿・写楽と浮世絵黄金時代」が開幕した。会期は9月9日まで。

 蔦重は現在世界的人気を集めている喜多川歌麿(や、東洲斎写楽を起用するなど、新しい才能を見出す慧眼に長けており、浮世絵最盛期の立役者といわれている。

 本展では、蔦重の功績がわかる蔦重出版の歌麿・写楽の錦絵をはじめ、天明・寛政期から文化・文政期に活躍した鳥文斎栄之、歌川豊国、葛飾北斎ら絵師たちの錦絵や肉筆美人画を展観したものとなっている。

会期:2025年7月25日~9月9日
会場:MOA美術館
住所:静岡県熱海市桃山町26-2
開館時間:9:30~16:30 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:木(8月14日は開館)
料金:一般 2000円 / 大学・高校生 1400円 / 中学生以下無料

 「新宿歌舞伎町春画展ー文化でつむぐ『わ』のひととき」(新宿歌舞伎町能舞台)

 東京・新宿にある新宿歌舞伎町能舞台で、「新宿歌舞伎町春画展 ー 文化でつむぐ『わ』のひととき。」が開幕する。会期は7月26日~9月30日。

 本展はSmappa!Groupが主催し、企画を手塚マキ(Smappa!Group代表)が、アートディレクション/会場構成を林靖高(Chim↑Pom from Smappa!Group)が担当。監修は浦上蒼穹堂代表・浦上満が務める。浦上は「北斎漫画」の世界一のコレクターであり春画コレクターで、2013年ロンドン・大英博物館の「春画 日本美術の性とたのしみ」の出品者でスポンサーとして携わり、15年には東京・永青文庫で日本初の「春画展」を実現させた。

 本展では、浦上の春画コレクションのなかから、菱川師宣、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川国芳など、江戸時代初期から幕末に制作された春画約100点が展示される。なお、18歳未満は入場不可となる。

会期:2025年7月26日~9月30日
会場:新宿歌舞伎町能舞台
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-9-18 ライオンズプラザ新宿 2階