今週末に見たい展覧会ベスト8。「上村松園」展から歌舞伎町の春画展まで【4/4ページ】

 葛飾北斎 富嶽三十六景(太田記念美術館

 東京・原宿にある太田記念美術館で、「葛飾北斎 冨嶽三十六景」が開幕する。会期は7月26日〜8月24日。

 世界的にも知名度の高い葛飾北斎「冨嶽三十六景」が、同館では2017 年以来となる約8年ぶりに一挙公開される。本展では、シリーズ全46図に加え、珍しい校合摺や後摺、また同作に着想を与えた『北斎漫画』や、北斎の若年期の版画作品、歌川広重や歌川国芳らの関連作品などもあわせて展示される。 加えて、北斎が描いた富士の風景と実際の「地形」との関係にも注目し、構図に影響を与えたと考えられる地理的要素を掘り下げ、北斎の創作意図に迫るものとなる。

会期:2025年7月26日〜8月24日
会場:太田記念美術館 
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
開館時間:10:30〜17:30 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(8月11日は開館)、8月12日 
料金:一般 1200円 / 大高生 800円 / 中学生以下無料

 「世界探検の旅―美と驚異の遺産―」(奈良国立博物館

グデア頭像 イラク 前22世紀

 奈良国立博物館で、奈良国立博物館開館130年・天理大学創立100周年記念特別展「世界探検の旅―美と驚異の遺産―」が開幕する。会期は7月26日~9月23日。

 本展は、天理大学附属天理参考館の膨大なコレクションのなかから厳選された約250件の貴重な資料を一堂に展示するもの。展示は、考古資料や民族資料を中心に構成され、「文明の交差する世界」「神々と摩訶不思議な世界」「追憶の20世紀」の3章で構成され、約6000年にわたる人類の歴史を探求する内容となる。

 天理参考館のコレクションは、世界中から集められた30万点に及ぶ膨大な資料群であり、とくに稀少な作品や初公開のものも含まれている。また、奈良国立博物館の仏教美術作品とともに展示され、訪れる者に時空を超えた世界探検の旅を提供するものとなる。

会期:2025年7月26日~9月23日
会場:奈良国立博物館 東・西新館
住所:奈良県奈良市登大路町50番地
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌火)
料金:一般 1800円 / 大高生 1300円 / 中学生以下無料