今週末に見たい展覧会ベスト20。アートフェア東京から「火の鳥」、松山智一まで【2/10ページ】

evala 現われる場 消滅する像(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]

展示風景より、《Sprout "fizz"》(2024)

 サウンドアーティスト・音楽家のevalaによる個展「evala 現われる場 消滅する像」が、東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で3月9日まで開催中だ。レポート記事はこちら。evalaのインタビューはこちら

 evalaは2000年代以降、個人活動に加えて幅広い領域とのコラボレーションを行ってきた。とくに、2017年から取り組まれてきた新たな聴覚体験を創出するプロジェクト「See by Your Ears」は国内外で注目を集めている。本展はその「See by Your Ears」シリーズにおける新作と過去作品を含めた、evalaにとって現時点での集大成となる展覧会。ICCにある2つの大展示室をフルで活用した展示は2005年ぶりであり、それぞれ異なるアイデアから生み出された作品が6つの展示室で紹介されている。

会期:2024年12月14日~2025年3月9日
会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
開館時間:11:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし祝日の場合は開館し、翌平日休館)、12月28日〜1月3日、2月9日
料金:一般 1000円 / 大学生 800円 / 65歳以上・高校生以下 無料

マーク・マンダース|Silent Studio(ギャラリー小柳

展示風景より

 東京・銀座のギャラリー小柳で、マーク・マンダースによる個展「Silent Studio」が3月8日まで開催中だ。

 本展では、ギャラリーの空間が半透明の薄いビニールで囲われ、アーティストのスタジオに一変。展示空間の中央には、《Bonewhite Clay Head with Two Ropes》(2018-2024)が配され、作業台の上に置かれた乾燥してひび割れたかのような彫刻はロープで留められ、いまにも崩れそうな緊張感を与える。これらの作品がスタジオの設えに配されることで、作業の途中であるかのような印象を見る者にもたらすとともに、静かなスタジオに作家がそれまでその場にいたかのような、あるいは長い間放置されたかのように感じさせるだろう。

会期:2024年12月18日〜2025年3月8日
会場:ギャラリー小柳
住所:東京都中央区銀座1-7-5 小柳ビル9F
電話番号:03-3561-1896
開館時間:12:00〜19:00
休館日:日月祝
料金:無料