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「evala 現われる場 消滅する像」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC])開幕レポート

サウンドアーティスト・音楽家のevalaによる個展「evala 現われる場 消滅する像」が、東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]でスタートした。会期は2025年3月9日まで。

文・撮影=三澤麦(ウェブ版「美術手帖」編集部)

展示風景より、《Sprout "fizz"》(2024)

 サウンドアーティスト・音楽家のevalaによる個展「evala 現われる場 消滅する像」が、東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]でスタートした。キュレーションは畠中実(ICC 主任学芸員)、指吸保子(ICC 学芸員)。

 evalaは2000年代以降、個人活動に加えて幅広い領域とのコラボレーションを行ってきた。とくに、2017年から取り組まれてきた新たな聴覚体験を創出するプロジェクト「See by Your Ears」は国内外で注目を集めており、その原点となっているのは、2013年に世界的なサウンド・アーティスト鈴木昭男とのコラボレーションによってICC無音室で制作された《大きな耳をもったキツネ》だという。その後、2019年には再び鈴木とともに「聴象発景 / evala (See by Your Ears) feat. 鈴木昭男」(中津万象園)を開催、2020年には立体音響を駆使した“耳で視る”映画『Sea, See, Sheーまだ見ぬ君へ』(スパイラルホール)を発表した。

 本展はその「See by Your Ears」シリーズにおける新作と過去作品を含めた、evalaにとって現時点での集大成となる展覧会だ。ICCにある2つの大展示室をフルで活用した展示は2005年ぶりであり、それぞれ異なるアイデアから生み出された作品が6つの展示室で紹介されている。

 なお、出展作品はほぼすべてサウンドインスタレーション作品であるため、いまの時点で関心をお持ちの方は、まず現地に赴くことをおすすめしておきたい。

左からevala、畠中実

編集部

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