今週末に見たい展覧会ベスト12。青木野枝/三嶋りつ惠、ゴミうんち、恵比寿映像祭にビアズリーまで【3/4ページ】

「没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ」(サントリー美術館

エミール・ガレ ランプ「ひとよ茸」 1902年頃 サントリー美術館

 サントリー美術館で「没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ」が開催される。

 エミール・ガレ(1846〜1904)の没後120年を記念する本展では、ガレの地位を築いたパリとの関係に焦点をあて、ガレの創造性の展開を顧みる。フランスのパリ装飾美術館から万博出品作をはじめとした伝来の明らかな優品が多数出品されるほか、近年サントリー美術館に収蔵されたパリでガレの代理店を営んだデグペルス家伝来資料を初公開する。

 ガレとパリとの関係性を物語る、ガラス、陶器、家具、そしてガレ自筆文書などの資料類、計110件を通じて、青年期から最晩年に至るまでのガレの芸術世界を展覧する。※会期中展示替えあり

会期:2025年2月15日~4月13日
会場:サントリー美術館
住所:東京都港区赤坂9-7-4(東京ミッドタウン ガレリア3F)
電話:03-3479-8600
開館時間:10:00~18:00※金、3月19日、4月12日は〜20:00 ※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日:火(4月8日は18:00まで開館)
観覧料:一般 1700円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下 無

「今村遼佑×光島貴之 感覚をめぐるリサーチ・プロジェクト 〈感覚の点P〉展」(東京都渋谷公園通りギャラリー

メインビジュアル

  東京都渋谷公園通りギャラリーで、「今村遼佑×光島貴之 感覚をめぐるリサーチ・プロジェクト 〈感覚の点P〉展」が開催される。会期は2月15日〜5月11日。

 本展タイトルの「感覚の点P」とは、数学の問題に用いられる「任意の点P」を「ある人が持つ独自の感覚」になぞらえたもので、ひとりひとり異なる感覚を通して、多様な世界の在り方にふれてみることを試みることを表している。

 目の見える今村遼佑と全盲の光島貴之、ふたりのアーティストによるリサーチは2022年に石庭を眺めることから始まり、見える人もしくは見えない人のように、二項対立構造的な説明では表現できない複雑さをもってきた。その内容は、野外彫刻や森の木にふれる、点訳本(点字図書)について考察する、光島の感覚をたどりながら近所を歩く、スルーネットピンポン(誰もが同じルールでプレーできるバリアフリースポーツ)をするなど、多岐に渡ふ。本展では、10件を超えるリサーチの記録を一堂に展示・報告する。

会期:2025年2月15日〜5月11日
会場:東京都渋谷公園通りギャラリー
住所:東京都渋谷区神南1-19-8
開館時間:11:00〜19:00
休館日:月 (2月24日、5月5日は開館)、2月25日、5月7日
料金:無料

「来たる世界2075 テクノロジーと崇高」(GYRE GALLERY

展示風景より、井田大介《シノプテス》(2023)

 技術が人間のスケールや理解の限界を超え、引き起こす畏怖や不安を「技術的崇高」と称し、それを感じさせる作品を紹介する展覧会「来たる世界2075 テクノロジーと崇高」が、東京・表参道のGYRE GALLERYで開幕した。企画は飯田高誉、キュレーション・展示統括は高橋洋介。会場レポートはこちら

 本展の狙いについて高橋は「これまでの自然とつながる崇高ではなく、技術とつながるものとして、新たな崇高のかたちを考えたい」と本展の狙いについて語っている。

 本展の参加作家は、アンドレア・サモリー、牧田愛井田大介、イオナ・ズールの4組。会場では哲学者ユク・ホイとニース近現代美術館館長エレーヌ・ゲナンによる特別寄稿も読むことができるので、作品とあわせて確認してほしい。

会期:2025年2月11日〜3月16日
会場:GYRE GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
電話番号:0570-05-6990(ナビダイヤル)
開館時間:GYREに準ずる
休館日:2月17日
料金:無料

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