もうすぐ開幕
「ポケモン×工芸展-美とわざの大発見-」(麻布台ヒルズ ギャラリー)
これまで国立工芸館(石川)をはじめ、アメリカや日本各地で巡回開催されてきた「ポケモン×工芸展-美とわざの大発見-」展が、ついに東京で開幕した。会場レポートはこちら。
本展はポケモンと工芸の出会いから生まれる「化学反応」をテーマにしたもの。人間国宝から若手アーティストまで20名の作家が挑戦し、ポケモンの姿や動作、雰囲気を表現した作品や、進化や通信、旅の舞台などゲームの要素を取り入れた作品を展示する。また、日常生活を彩る器や着物、装身具にポケモンを取り入れた作品も展示され、観客はその美しさと技の発見を楽しむことができる。
東京の展示では、これまでの巡回展からさらにバージョンアップし、新たに数名の作家による追加作品を含めた約80点の作品が展示。出品作家には池田晃将、池本一三、今井完眞、植葉香澄、桂盛仁、桑田卓郎、小宮康義、城間栄市、須藤玲子、田口義明、田中信行、坪島悠貴、新實広記、林茂樹、葉山有樹、福田亨、桝本佳子、水橋さおり、満田晴穂、吉田泰一郎などが名を連ねている。
会期:2024年11月1日〜2025年2月2日 ※前期・後期にて展示替えあり
会場:麻布台ヒルズ ギャラリー
住所:東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階
開館時間:10:00〜19:00(金、土、祝前日〜20:00) ※最終入館は閉館30分前まで
休館日:12月31日
料金:ウェブサイトを参照
「Art Collaboration Kyoto」(国立京都国際会館)
「コラボレーション」をコンセプトに開催されている国際的なアートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)」が、11月1日〜3日の会期で国立京都国際会館にて開催される。
今年のフェアには、世界中の老舗から新進気鋭のギャラリーまで69軒が参加し、「ギャラリーコラボレーション」と「キョウトミーティング」というふたつのセクターで展示される。加えて、ACK主催の「ACK Curates」として、毎年異なるテーマに基づく企画展「パブリックプログラム」や「ACK Talks」「ACK Kid’s Programs」などの多彩なプログラムも展開される。
「ACK Curates 2024」のテーマは「Resilience~わたしたちがつなぐものたち」であり、これまで掲げてきた「アート起点の繋がりと新しい価値の創出」「コミュニティ形成と長期的な向上」「アートにおけるエコシステムの整備と発展」といったビジョンの実現をさらに強化することを目指す。
会期:2024年11月1日〜3日
会場:国立京都国際会館ほか
住所:京都市左京区宝ヶ池
開館時間:12:00〜19:00(最終日は11:00〜17:00/入場は閉場の1時間前まで)
料金:一般 3000円 / 大学生・高校生 1500円
「田村友一郎 ATM」(水戸芸術館現代美術ギャラリー)
これまで既存のイメージやオブジェクトを起点にした作品を手がけてきたアーティスト、田村友一郎。その個展「田村友一郎 ATM」が11月2日より水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催される。
田村は、写真、映像、インスタレーションからパフォーマンスや舞台まで、多彩なメディアを横断し、ある土地の持つ、固有の歴史的主題から身近な大衆的主題まで幅広い着想源をもとに、現実と虚構を交差させた多層的な物語を構築することで、既存の歴史や記憶へ新たな解釈を付与し、それらを現代へと接続する。
本展では、水戸芸術館現代美術ギャラリーの英語表記「Art Tower Mito」の略称「ATM」から着想を得た新作《ATM》を発表。来場者は、田村がこれまで書き綴った膨大なテキストを手がかりとして生成AIが創作するショートストーリーによって、田村の作品世界へと導かれる。新作《ATM》では、この述作という行為を生成AIに委ねることで、田村の過去作の断片をたどりながら新たな物語を紡ぎ出すことを試みる。
会期:2024年11月2日~2025年1月26日
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8
電話番号:029-227-8111
開館時間:10:00~18:00
休館日:月、11月5日、年末年始(12月27日~2025年1月3日)、1月14日(ただし11月4日、1月13日は開館)
料金:一般 900円 / 高校生以下・70歳以上 無料
「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」(金沢21世紀美術館)
今年開館20周年を迎える金沢21世紀美術館が、「新しいエコロジー」という年間テーマに呼応して、「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」を開催する。会期は11月2日~2025年3月16日。
本展は、社会や精神までを含みうる、総合的なエコロジー理論の行く末を、アーティストの鋭敏な感性と観察を通じて作品として展示するもの。同じヴィジョンを共有する科学者や哲学者などの研究者たちと協働し、専門的な内容を視覚化、可感化することで、感覚を通した学び(Sensory Learning)を見るにものに伝える。
また、アフリカ、南アメリカ、アジア、欧米の芸術家、クリエイターが集い、美術館の空間のなかでお互いにダンスを踊るように生命とともに生き延びるための知恵を分かちあう内容となっている。
会期:2024年11月2日~2025年3月16日
会場:金沢21世紀美術館
住所:石川県金沢市広坂1-2-1
電話番号:076-220-2800
開館時間:10:00~18:00(金土~20:00) ※観覧券販売は閉場の30分前まで
休館日:月、 11月5日、12月29日~2025年1月1日、1月14日、2月25日(11月4日、2025年1月13日、2月24日は開場)
料金:一般 1400円 / 大学生 1000円 / 小中高生 500円 / 65歳以上 1100円
「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて」(アーティゾン美術館)
アーティゾン美術館では、2020年の開館以来、石橋財団コレクションとアーティストとの共演「ジャム・セッション」展を毎年開催している。第5回目となる本展は、今年のヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館の代表作家・毛利悠子を迎えて11月2日に開幕。
毛利は、おもにインスタレーションや彫刻を通じて、磁力や電流、空気や埃、水や温度といった、ある特定の空間が潜在的に有する流れや変化する事象にかたちを与え、立ち会った人々の新たな知覚の回路を開く試みを行っている。
毛利の国内初大規模展覧会である本展では、新・旧作品とともに、作家の視点から選ばれた石橋財団コレクションと並べることで、ここでしか体感できない微細な音や動きで満たされた静謐でいて有機的な空間に来場者を誘う。
会期:2024年11月2日~2025年2月9日
会場:アーティゾン美術館
住所:東京都中央区京橋1-7-2
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金〜20:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月、11月5日、12月28日〜1月3日、1月14日(11月4日、1月13日は開館)
料金:一般 1200円(ウェブ予約)/ 大学生、専門学校生、高校生 無料(要ウェブ予約)/ 中学生以下、障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名 無料(予約不要)
「ひとを描く」(アーティゾン美術館)
ヨーロッパの美術の歴史を見てみると、「ひとを描く」ことは作品制作の重要な要素のひとつだった。たとえばエドゥアール・マネやポール・セザンヌの自画像は、自らの技量を示すことのできる題材であると同時に、様々な新しい表現の実験の場でもあった。またピエール=オーギュスト・ルノワールの手がけた肖像画は、画家にとって重要な生活の糧となっていた。さらに、物語に登場する人物を描いた作品もある。
本展では、石橋財団コレクションから、古代ギリシア陶器と近代ヨーロッパの絵画作品などの合計85点で、人物表現の豊かさを紹介する。
会期:2024年11月2日~2025年2月9日
会場:アーティゾン美術館
住所:東京都中央区京橋1-7-2
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金〜20:00) (最終入館は閉館の30分前まで)
休館日:月、11月5日、12月28日〜1月3日、1月14日(11月4日、1月13日は開館)
料金:一般 1200円(ウェブ予約)/ 大学生、専門学校生、高校生 無料(要ウェブ予約)/ 中学生以下、障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名 無料(予約不要)
「アーティザナル 2024 エキシビション 東京」(メゾン マルジェラ トウキョウ)
メゾン マルジェラが2024年のアーティザナル・コレクションを多角的に展示する「アーティザナル 2024 エキシビション 東京」を、東京・恵比寿のメゾン マルジェラ トウキョウで開催する。会期は11月2日〜24日。
本展は、オートクチュールコレクションを様々なアングルから検視するポスト・モーテム(事後解剖)として、クリエイティブ・ディレクター、ジョン・ガリアーノが考案した展示形式で行われるもの。来場者は、ジョン・ガリアーノ自身が着想源やテクニックについて語るオーディオガイドを聴きながら展示を見ることができる。
会場ではコレクションのインスピレーション源となった写真家ブラッサイを代表する作品のひとつ、マダム・ビジューのポートレートを展示。さらにショーの場面を切り出すようにクリエイティブの要素を細かく解剖するとともに、ショーにおけるモデルのポージングをそのままに展示。加えて、19世紀のスレートの解剖台の上にガーメントを置くことで、その構造を明らかにするという。
会期:2024年11月2日~24日
会場:(メゾン マルジェラ トウキョウ
住所:住所:東京都渋谷区恵比寿南2-8-13 キョウデンビル 2、3階
開館時間:11:00~20:00 ※入場は閉店の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:無料
「黙: Speaking in Silence ‒Bosco Sodi & Izumi Kato」(両足院)
京都の名刹・建仁寺。その塔頭寺院である両足院で、「黙: Speaking in Silence ‒Bosco Sodi & Izumi Kato」が開催される。会期は11⽉2⽇〜17⽇。
本展は、メキシコのボスコ・ソディと日本の加藤泉による2人展。2007年に知り合ってから⻑年の友好関係を持つふたりが自ら企画した初の展覧会だ。本展のために制作された新作約30点のほか、通常は法要や坐禅が⾏われている⽅丈や、かつて僧侶が書斎などとして使⽤していた⼤書院、そして京都府の名勝庭園に指定されている池泉回遊式庭園など、寺院建築やランドスケープを活かしたインスタレーションにも注目だ。
またボスコ・ソディ、加藤泉のアートワークから本展のためにデザインされた両⾜院の特製「健康御守」も限定数販売。アーティストとつくる御守は両⾜院としても初の試みだという。
会期:2024年11⽉2⽇〜17⽇
会場:両足院
住所:京都府京都市東⼭区⼤和⼤路通四条下る4丁⽬⼩松町591
開館時間:13:00〜17:00 ※入場は16:30まで
休館日:無休
料金:特別拝観料 (⼤⼈1000円 / ⾼校⽣以下 500円 ※現⾦のみ)が必要
「線表現の可能性」(国立国際美術館)
大阪の国立国際美術館で、特別展「線表現の可能性」が開催される。会期は11月2日~2025年1月26日。
線描画は、かつては完成作のための習作や下絵として描かれ、対象の形態を明確に輪郭づけるためのデッサンとしての役割を担ってきた。しかし近代に入ると、線表現そのものに独立した価値が見いだされ、20世紀以降に誕生した抽象絵画では、線そのものが有している造形性に注目が集まるようになった。線は絵画の原点であると同時に、その表現領域を拡大し続ける、古くて新しいテーマとなっていった。
本展では、国立国際美術館の所蔵品のなかから版画・素描を中心に、絵画、彫刻、写真を加えた約150点を選び、現代美術における線表現の多様性を紹介。日頃、意識することの少ない線という存在が、人々の視覚にどのような作用を及ぼすのか、その検証の場となることだろう。
会期:2024年11月2日~2025年1月26日
会場:国立国際美術館
住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
電話番号:06-6447-4680
開館時間:10:00~17:00(金土~20:00)※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、11月4日、1月13日は開館)、11月5日、年末年始(12月28日~1月4日)、1月14日
料金:一般 1200円 / 大学生 700円 / 高校生以下・18歳未満、心身に障がいのある方とその付添者1名 無料
「グループ展」(タカ・イシイギャラリー 京橋)
タカ・イシイギャラリーは、東京の中心に位置する京橋のTODA BUILDINGに新スペースを開設。オープニング展として、ポートレートをテーマとしたグループ展を開催する。会期は11月2日〜12月14日。
本展では 11 名の作家による約 14 点の作品を展示。参加作家は荒木経惟、五木田智央、掛井五郎、サーニャ・カンタロフスキー、川原直人、グラハム・リトル、松岡一哲、森山大道、村瀬恭子、セル・セルパス、山下紘加。
会期:2024年11月2日〜12月14日
会場:タカ・イシイギャラリー 京橋
住所:東京都中央区京橋 1-7-1 TODA BUILDING 3F
開館時間:11:00 – 19:00
休館日:日、月、祝日
料金:無料
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