他者の旅を手がかりに、旅を再考する。「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」展が東京都庭園美術館で開催へ

1933年に竣工した東京都庭園美術館の本館建築(旧朝香宮邸)を建てた朝香宮夫妻。そのパリ旅行を手がかりとし、作品を通して「旅」という体験を再考する展覧会 「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」が開催される。会期は9月23日〜11月27日。

高松市美術館「宮永愛子:漕法」展示風景より、宮永愛子《suitcase -key-》(2019) 撮影=木奥恵三 ©️MIYANAGA Aiko, Courtesy of Mizuma Art Gallery

 東京都庭園美術館の本館建築は、1933年に建設されたアール・デコ様式の旧朝香宮邸がもととなっていることは広く知られている。その朝香宮夫妻のパリ旅行を手がかりとし、アール・デコの装飾芸術や一世を風靡した当時の観光ポスター、現代アーティストの作品を通して、「旅」という体験を再考する展覧会 「旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる」が開催される。会期は9月23日〜11月27日。

 本展は、コロナ禍による約2年半の行動制限のさなかに人々の旅に対して高まった意欲や想いを汲み取り、朝香宮夫妻のパリ旅行をなぞりながら、「いったい旅とはなんなのか」について再考するきっかけを与えてくれるものだ。

朝香宮旧蔵絵葉書 東京都庭園美術館蔵

 会場では、1920年代の旅風景を美術工芸品と資料によって描き出すことにくわえて、とある鉄道資料コレクターによる蒐集の旅の様子を、コレクターの居間として再現する。

相川勝 K2を登る より 2021 インクジェット・プリント

 また、現代アーティストたちによる旧朝香宮邸をめぐる作品を、建築空間を生かしたインスタレーションによって紹介。作品は本館と新館に配し、作家独自の視点で語られる旅のかたちは、いつかまた出会う新たな旅路へと私たちを誘発してくれるだろう。

 参加アーティストは、相川勝、栗田宏一、さわひらき、福田尚代、宮永愛子、evala、カッサンドル、髙田賢三ほか。

奥能登国際芸術祭の展示風景より、さわひらき《幻想考》(2021) 撮影=木奥惠三
evala -a 2021 撮影=Harumi Shimizu

編集部

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