2022.8.12

さわひらきとAB Rogersによるスタジオスペース「fishmarket」が金沢にオープン。メンバー募集を開始

アーティスト・さわひらきと建築家・AB Rogersが、会員制の滞在型スタジオスペースを金沢にオープンさせる。

「fishmarket」のロングテーブル
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 株式会社POLARISが、アーティスト・さわひらきと建築家・AB Rogersの協働制作による、会員制滞在型スタジオスペース「fishmarket」をオープンさせる。 場所は金沢21世紀美術館や香林坊・片町エリアから徒歩数分となる金沢の中心地。

「fishmarket」のロングテーブル

 さわは2003年ロンドン大学スレード校美術学部彫刻科修士課程修了。金沢およびロンドンを拠点に活動。 心象風景や記憶の中にある感覚といった実体のない領域を、映像、立体、平面などを操り構成したビデオインスタレーションで表現してきた。

さわひらき

 ABは1996年にRoyal College of Art 修了。空間を制約から解放し、色やコミュニケーションを丁寧に用いることで、空間に対する新たな解釈を提示するデザインを建築的な手法で行っている。2012年から2015年までRCAのインテリアデザイン学部の主任教員を務め、Parsons School of Design  The New School, Leeds Metropolitan Universityなどで教鞭をとる。

AB Rogers

 ともにロンドンで活躍しているABとさわは、本スペースを自分たちの制作スペースとして占有するのではなく、この場所を開くことで利用する人々に影響を与える空間にするという。設備は長机、ガスオーブンつきキッチン、バスシャワー、カウチベッド、ソファベッド、回転壁、数点の平面や映像による作品など。

「fishmarket」の回転扉とベッド
「fishmarket」のキッチン

 さわはスタジオ開設にあたって、あえて美術の立場から建築という装置に身を委ねてみようと考え、友人でもあるABとともに空間をつくってきたという。空間内はドアノブから椅子、机、ベッド、照明にいたるまで、ふたりの作品という位置づけだ。

「fishmarket」のバスルーム
スタジオで作業するさわひらき

 今回のオープンと同時に、さわやABらとともに、この「fishmarket」を育てていくメンバーを募集。募集詳細はウェブサイトを参照してもらいたい。