資生堂ギャラリーの「第八次椿会」に杉戸洋、宮永愛子、目[me]ら6組が参加

第二次世界大戦で一時中断していた資生堂ギャラリーの活動を1947年に再開するにあたり誕生したグループ展「椿会」。その第8期となる「第八次椿会」に、杉戸洋、中村竜治、Nerhol(ネルホル)、ミヤギフトシ、宮永愛子、目[mé]の6組が参加する。

宮永愛子「第3回 shiseido art egg 宮永愛子展 地中からはなつ島」(2009)より 撮影=加藤健

 資生堂ギャラリーが1947年に設立したグループ展「椿会」。その第8期となる「第八次椿会 ツバキカイ 8 このあたらしい世界」が、6月5日〜8月29日の会期で開催される。

杉戸洋 Untitled 2021

「椿会」は、第二次世界大戦によって一時中断していた資生堂ギャラリーの活動の再開にあたり、47年に誕生したグループ展。椿会という名称は、資生堂のコーポレートマークである「花椿」にちなんで名づけられたものだ。同会は誕生から70年以上にわたり、時代とともにメンバーを入れ替えながら開催。これまでの参加作家数は合計86名におよぶ。

 今年開催される第八次椿会では、杉戸洋、中村竜治、Nerhol(ネルホル)、ミヤギフトシ、宮永愛子、目[mé]の6組が参加。 今年から2023年までの3年間をかけてアフター・コロナの「あたらしい世界」について考えるものとなるという。

ミヤギフトシ The Protagonist 2021

 各年を「2021 触発/Impetus」「2022探求/Quest」「2023昇華/Culmination」と位置づけ、今年は資生堂がこれまでの椿会展で蒐集してきた収蔵品から、メンバーが「あたらしい世界」を触発される作品を選定。選ばれた収蔵品と、それに対する応答を自身の作品や方法で提示することで、収蔵作品に新たな視点を加え未来へとつなげることを試みるという。

 また22年には、メンバー同士でのコラボレーションや異分野の専門家と交流。初年に生まれた問いや気づきを「探求」し、そこから生まれる作品を展示予定で、最終年の23年には3年間の活動を「昇華」する展示が行われる。

中村竜治 FormSWISS 神戸展空間設計 2021 Photo by takato Miyoshi
目[mé] Elemental Detection 2016 旧民俗文化センター、さいたまトリエンナーレ2016参加作品
Nerhol Girls Reading a Newspaper 2020

編集部

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