近年、印象派や日本近代洋画など従来の核となるコレクションを充実させるいっぽう、抽象表現を中心とする20世紀初頭から現代までの美術、そして日本の近世美術にいたるまで、その幅を広げているアーティゾン美術館。
新たなコレクションの一部は、今年1月のアーティゾン美術館の開館以来少しずつ紹介されてきたが、まだ公開されていないものもある。同館で、こうした新収蔵品約120点を一挙に公開する「Steps Ahead: Recent Acquisitions 新収蔵作品展示」が開催される。会期は2021年2月13日~5月9日。
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本展は、新収蔵品を含む約250点で構成。キュビスムの画家たち、アンリ・マティスのドローイング、マルセル・デュシャン、抽象表現主義の女性画家たち、瀧口修造と実験工房、オーストラリアの現代絵画など、さらに発展を続けるコレクションの「いま」を紹介する。
キュビスムの作品や、ジョアン・ミロ、マルセル・デュシャン、オノサト・トシノブらによる絵画・彫刻に加えて注目したいのは、抽象表現主義の女性画家たち。第二次世界大戦後には、ポロックやデ・クーニングが活躍するいっぽう、女性画家たちも大きな足跡を残した。本展ではリー・クラズナー、エレイン・デ・クーニング、ヘレン・フランケンサーラー、ジョアン・ミッチェルの作品を紹介する。
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また、オーストラリア先住民によるアボリジナル・アートや、19世紀から20世紀初頭の西洋の芸術家たちの肖像写真コレクションも公開。安齊重男による206点からなるコレクション、そして1970年代のニューヨークで活動を行う日本人芸術家の肖像をとらえたトム・ハールによる236点から、選りすぐりの作品を見ることができる。
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