EXHIBITIONS

琳派と印象派 東⻄都市文化が生んだ美術

2020.11.14 - 12.20, 2020.12.22 - 2021.01.24

俵屋宗達 舞楽図屛風 江戸時代  17世紀 醍醐寺蔵 重要文化財 前期(2020年11月14日〜12月20日)のみ展示

俵屋宗達 風神雷神図屛風 江戸時代 17世紀 建仁寺蔵 国宝 後期(2020年12月22日〜2021年1月24日)のみ展示

尾形光琳 孔雀立葵図屛風 江戸時代 18世紀 石橋財団アーティゾン美術館蔵 重要文化財

伝俵屋宗達 伊勢物語図色紙 彦星 江戸時代 石橋財団アーティゾン美術館蔵

エドゥアール・マネ 白菊の図 1881頃 茨城県近代美術館蔵

クロード・モネ 睡蓮の池 1907 石橋財団アーティゾン美術館蔵

ポール・セザンヌ サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール 1904-06頃 石橋財団アーティゾン美術館蔵

ベルト・モリゾ バルコニーの女と子ども 1872 石橋財団アーティゾン美術館蔵

「都市文化」をキーワードに、東西の美術を再考する展覧会「琳派と印象派 東⻄都市文化が生んだ美術」がアーティゾン美術館で開催される。

 琳派は、17世紀初めの俵屋宗達、18世紀初めの尾形光琳らによって生み出された、古都・京都の町人文化。19世紀初めに酒井抱一や鈴木其一らによって、将軍お膝元の江戸(現在の東京)に引き継がれ、装飾的な美感を核として発展した都市の美術だ。

 いっぽう印象派は、19世紀後半のフランス・パリを中心に、当時新しく起こったヨーロッパの近代美術。エドゥアール・マネクロード・モネ、エドガー・ドガやピエール=オーギュスト・ルノワール、ポール・セザンヌらによって、日常的な経験を通して受ける印象や市⺠生活の喜びを率直に表現した。

 本展は、創設以来、コレクションの幅を広げ続けている石橋財団の核である印象派の名画と、新収蔵の琳派作品を軸に、国内の寺院、美術館、博物館からの作品を加えた約100点で構成。日本とヨーロッパ、東⻄の都市文化が生んだ天才画家たちの作品を通して、大都市ならではの洗練された美意識の到達点を比較しながら見渡す、新たな試みとなる。
 
 アーティゾン美術館の前身であるブリヂストン美術館が建て替えのために休館した、2015年以降に加わった新収蔵作品のなかから、尾形光琳の《孔雀立葵図屛風》を含む12点が初公開。俵屋宗達の《風神雷神図屛風》など、国宝2点、重要文化財7点を含む日本美術史上の名作も揃い、琳派、印象派の双方を楽しむことができる。