「米谷健+ジュリア展 だから私は救われたい」が角川武蔵野ミュージアムで開催。日本では初の大規模個展

広大なスケールで多様な表現を展開する日本人とオーストラリア人によるアーティストユニット「米谷健+ジュリア」。今回、日本初となる大規模個展が、ところざわサクラタウン内の角川武蔵野ミュージアムで開催される(エディット アンド アートギャラリー)。会期は11月6日〜2021年3月7日。

米谷健+ジュリア クリスタルパレス 2012- (C)Ken + Julia Yonetani Courtesy of the Artists and Mizuma Art Gallery

 米谷健+ジュリアの日本における初の大規模個展「米谷健+ジュリア展 だから私は救われたい」が、ところざわサクラタウン内の角川武蔵野ミュージアムで開催される(エディット アンド アートギャラリー、11月6日〜2021年3月7日)。

 米谷健+ジュリアは、日本人とオーストラリア人のアーティストユニット。 環境問題や社会問題をテーマに、素材を活かしたインスタレーションやパフォーマンス、写真、映像、立体など多様な表現を行っており、ヴェネチア・ビエンナーレのオーストラリア代表(2009)の1組として選ばれるなど、海外の芸術祭、美術館で活躍してきた。主な展覧会に「シンガ ポールビエンナーレ 2013」(シンガポール国立美術館)、個展「The Last Temptation」 (2015、オーストラリア国立美術館)、「ホノルル・ビエンナーレ2017」など。現在は、京都の農村にて無農薬農業も兼業しつつグローバルに制作展示活動を行っている。

米谷健+ジュリア (C)Ken + Julia Yonetani Courtesy of the Artists and Mizuma Art Gallery

 環境破壊、気候変動、パンデミック、経済動向など、無数の不安とともに生きる私たちは、古来より救い主を求め、その姿はたびたび芸術分野で描かれてきた。現代に生きる私たちはどのように不安に立ち向かっていくのか。「救われたい」思いはどのように果たされるのか。

 本展は、国内初公開となる《最後の晩餐》(2014)と《大蜘蛛伝説》(2018)など、彼らの代表作がまとまったかたちで見られる日本初の展覧会。福島第一原発事故から10年、そしてコロナ禍のいま、私たち人間に向けられた永遠の問いを喚起させる作品が並ぶ。 

最後の晩餐 2014 (C)Ken + Julia Yonetani Courtesy of the Artists and Mizuma Art Gallery
大蜘蛛伝説 2018 (C)Ken + Julia Yonetani Courtesy of the Artists and Mizuma Art Gallery

 サイエンスや伝説にもテーマを展開するふたりの作品は、人間の想像力を取り戻し、新たな世界を創造する起点となるだろう。

Dysbiotica 2020 (C)Ken + Julia Yonetani Courtesy of the Artists and Mizuma Art Gallery

編集部

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