写真、あるいは、200年後のモノリス。KAYOKOYUKIで開催の写真展に鈴木光や田中和人、アニカ・イなどが参加

東京・駒込のKAYOKOYUKIで、グループ展「S/F -写真、あるいは、200年後のモノリス-」が開催される。本展は、京都のアーティスト・ラン・スペース「soda」との共同企画。アーティストたちは写真を通してそれぞれの「SF」を提示する。会期は6月1日〜30日(7月5、6、7、12〜14日もオープン)。

荒川智雄 MNL - 4 2019

 東京・駒込のKAYOKOYUKIで、グループ展「S/F -写真、あるいは、200年後のモノリス-」が開催される。本展は、昨年京都に新しくオープンしたアーティスト・ラン・スペース「soda」との共同企画。キュレーションは、同スペースディレクター・田中和人と荒川智雄が務める。

 展覧会タイトルの「モノリス」とは、スタンリー・キューブリック監督の映画『2001年宇宙の旅』に登場する謎の板状の物体のこと。本展ではこれに端を発し、その誕生から200年後の現在まで世界を板状の物質に記録し続けてきた「写真」を通じて、アーティストたちがそれぞれのSFを提示する。

CFGNY Island IIII 2019

 参加作家は荒川智雄、CFGNY、イリヤ・リプキン、ジェイソン・ローブス、ユリ・パティソン、鈴木光、田中和人、スン・テウ、アニカ・イの9組。

 荒川は写真家としての活動と並行して、弟・荒川医とのユニット「ユナイテッド・ブラザーズ」としても活動。2016年にアメリカで設立されたファッション・レーベルのCFGNYは、「アジアらしさ」の表現やその視覚化を試みてきた。また韓国出身のアニカ・イは、バクテリアや香水などを用いた科学的なアプローチで知られている。

 世界各国から集結したアーティストによる、新作と日本初公開の写真作品で構成される本展。フィクションと現実が交差する世界に提示される多様な「SF」の解釈は、どのように未来を眼差すのだろうか。

編集部

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