『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』など、数々の名作を世に送り出した映画監督のスタンリー・キューブリック(1928〜1999)。映画界のみならず美術やファッションにも大きな影響を与えたキューブリックの活動を振り返る展覧会「Stanley Kubrick: The Exhibition」がイギリス・ロンドンのデザインミュージアムにて開催中だ。
脚本、編集、監督に至るまで、キューブリックの制作プロセス全体を探ろうとする本展。その冒頭では、『シャイニング』に登場するカーペットのレプリカが来場者を迎え、キューブリック作品に頻繁に用いられた「一点透視図法」の映像世界も体験することができる。それぞれの映画にフォーカスした各章では、シーンの再現なども行われているという。
そして会場には、キューブリック作品の衣装を手がけたデザイナーのハーディ・エイミスやミレーナ・カノネロ、グラフィックデザイナーのソール・バス、プロダクション・デザイナーのケン・アダム。キューブリックにインスピレーションを与えた写真家ダイアン・アーバスや美術家のアレン・ジョーンズらの作品を含め、オブジェ、映画、インタビュー映像など約700点が展示される。キューブリックファンなら訪れたい展覧会だ。