2018.7.19

国立奥多摩美術館を率いる佐塚真啓の個展が銀座 蔦屋書店で開催。テーマは「生きろ」

2012年に東京・青梅市の旧製材所を改装したシェアアトリエ「国立奥多摩美術館」を企画し、同所で展覧会を開催するなど活動している佐塚真啓の展覧会「生きろ②佐塚真啓 冬はさむい夏はあつい」が銀座 蔦屋書店で開催される。同展は国立奥多摩美術館で開催された展覧会の巡回展。会期は7月28日~8月5日。

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 佐塚真啓は1985年静岡県生まれ。2005年武蔵野美術大学入学、09年同大卒業。11年に青梅市に移住し、翌12年に友人らとシェアアトリエ「国立奥多摩美術館」を企画。同所の館長として、展覧会を不定期で開催しており、17年には「六本木アートナイト2017」に参加している。そして18年5月に開催された「生きろ②佐塚真啓 冬はさむい夏はあつい」が、東京・銀座 蔦屋書店に巡回する。

 展覧会のテーマは「生きろ」。これは佐塚が考える「つくるために生きるのか?生きるためにつくるのか?」という、不可分な状態まで溶け合った思考によって「生と制」の観念を持ったアーティストにクローズアップし、取り上げていく企画だ。

 本展は青梅での展覧会を再構成するもので、佐塚のパフォーマンスやプロジェクトプランニングのダイナミックさと、「美」への考察や、作品の「線」に対する緻密な感性という二面性を見ることができる。

 自然豊かな青梅での展示の作品が、GINZA SIX6階の中央に来たときに、どのような表情を見せるのか注目したい。