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2018.5.14

菅木志雄の金属作品が一堂に。GINZA SIXのTHE CLUBで個展「放たれた縁在」がスタート

「もの派」を代表する作家・菅木志雄の個展「放たれた縁在 Released Existence on Edge」が、東京・銀座のGINZA SIX6階にあるギャラリー「THE CLUB」で始まった。同ギャラリーでは初となる菅木志雄展で見せるものとは?

展示風景
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 1944年に岩手県に生まれ、現在は静岡県伊東市にスタジオを構えて活動をしている菅木志雄。言わずと知れた「もの派」の中心メンバーであり、いまなお国内外のアートシーンの第一線で活動している菅の個展「放たれた縁在 Released Existence on Edge」が、東京・銀座のGINZA SIX6階にあるギャラリー、THE CLUBでスタートした。

展示風景より左から《縁空》(1985)、《境延》(1999)、《連断化》(2008)、《周辺の成立》(1996)

 これまで数多くの国際展・展覧会に参加してきた菅だが、近年では、東京都現代美術館での個展「置かれた潜在性」(2015)や、ミラノのピレリ・ハンガービコッカで行われた個展「Kishio Suga: Situations」(2016)などのほか、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ「VIVA ARTE VIVA」(2017)の出展作家として選出されるなど、ますますその活動に注目が集まっている。

菅木志雄 野因耕路 1998 58.6×58×5.5cm

 「放たれた縁在 Released Existence on Edge」と題された本展では、菅の金属を素材とした作品を中心に展示。1983年から2007年まで、約25年間で生み出された作品が並ぶ、さながら回顧展のような構成となっている。木や石など、自然素材を用いた作品も多い菅だが、それと同列に位置するのがこれら金属の作品群。人間の手によってつくられた金属という「もの」に対し、菅がどのようなアプローチをしてきたのか。本展は、その一端が垣間見える個展となっている。

 なお、5月25日からは六本木の小山登美夫ギャラリーでも菅の新作個展「広げられた自空」が開催。本展とあわせて楽しみたい。

展示風景より左から《雲境》(1998)、《柳向水下》(1998)、《断境(湖周)》(1998)、《柳構》(1998)