アートの島・直島に新たにふたつの施設が開館。安藤忠雄による「ヴァレーギャラリー」と「杉本博司ギャラリー 時の回廊」がオープンへ

ベネッセホールディングスが香川・直島町に2022年3月、新たにふたつのアート施設を開館する。ひとつは安藤忠雄の設計による「ヴァレーギャラリー」、もうひとつはガラスの茶室《聞鳥庵(もんどりあん)》を擁する「杉本博司ギャラリー 時の回廊」だ。

NEWS / HEADLINE

森村泰昌はなぜ青木繁《海の幸》に惹かれるのか? 10連作《M式「海の幸」》に込められた意図を探る

アーティゾン美術館の収蔵品と現代美術家が協働するプログラム「ジャム・セッション」。昨年の鴻池朋子に続き登場したのは、セルフポートレートの作品で知られる森村泰昌だ。森村は今回、同館を代表する作品のひとつ、青木繁《海の幸》を取り上げ、巨大な10連作《M式「海の幸」》を中心とする展覧会をつくりあげた。森村はなぜ《海の幸》を選び、そこに何を見出したのか? インディペンデント・キュレーターの林寿美が聞いた。

INTERVIEW / PROMOTION

「Taiwan NOW」がKITTEをメイン会場に開催中。リー・ミンウェイの日本初公開作品にも注目

日本と台湾の文化交流と親善を目的にした文化交流事業「Taiwan NOW(台湾ナウ)」が、11月14日まで開催されている。東京駅前の商業施設「KITTE」内メイン会場のほか、バーチャル会場(オンライン)、台湾・高雄でも開催される本イベントは、やなぎみわや林明弘(マイケル・リン)など両国を代表するアーティスト、クリエイターが参加。10月30日に開催された開幕式でも、台湾のアーティストらによるパフォーマンスが披露された。

NEWS / PROMOTION

傍の風景が照射する、複数の時間感覚。黒沢聖覇評 磯谷博史「『さあ、もう行きなさい』鳥は言う『真実も度を越すと人間には耐えられないから』」展

東京・六本木に今年オープンしたSCAI PIRAMIDEにて、日常の素材を組み合わせ、世界をまなざす複数の視点をつくり出す作品で知られる、磯谷博史の個展が開催された。T.S.エリオットの長編詩からタイトルを引用した本展について、キュレーターの黒沢聖覇がレビューする。

REVIEW

次の10年につながる手がかり。蔵屋美香評「加藤翼 縄張りと島」展

数多くのリサーチやプロジェクトを国内外で展開してきた現代美術作家・加藤翼。その日本初となる美術館個展「縄張りと島」が、初台にある東京オペラシティ アートギャラリーで開催された。加藤の10年にわたるキャリアを概観することとなったこの個展から、横浜美術館館長・蔵屋美香が見出した未来への手がかりとは?

REVIEW

PREMIUM

ヘラルボニー(HERALBONY )が切り拓く、新たなアートビジネスのかたち

「異彩を、放て。」をミッションに、福祉を起点に新たな文化を創ることをめざした福祉実験ユニットとして活動するヘラルボニー(HERALBONY )。その東京で初となる展覧会が、京橋のBAG-Brillia Art Gallery(バッグ ブリリア アート ギャラリー)で開催されている。彼らの活動から見える、新たなアートビジネスのかたちとは?

INSIGHT

PREMIUM

巨大美術館の「お引越し」に迫る(前編)。1万3000点の収蔵品を移し替える大規模プロジェクト

横浜美術館がYouTubeにアップした「美術館の裏側−作品の大移動」が話題を呼んでいる。この動画は開館以来初となる大規模改修工事のため、収蔵品を美術館の外に移動させるまでの一連の作業を約3分の動画にまとめたもの。コンパクトな動画のなかには、通常の美術館鑑賞者の想像を上回るダイナミックな世界が繰り広げられていた。美術館の引越しという大規模プロジェクトの実情に前後編で迫る。

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