「あいちトリエンナーレ2019」でも注目を集めたメキシコのアーティスト、モニカ・メイヤーの参加型作品《The Clotheline》。このプロジェクトが今年、3月8日の国際女性デーにあわせて、渋谷で開催されている。会場・会期は渋谷PARCO 1F「COMINGSOON」(3月4日〜3月10日)、Sister店舗(3月12日〜3月31日)。
《The Clothesline》は1978年にメキシコ近代美術館で発表されて以来、世界各地で展開されている作品。日常生活においてあまりある女性への格差や抑圧、ハラスメントを問いかけ、様々な人が匿名で用紙に書き込み、それを物干しロープ(clothesline)に吊るして展示するという参加型のものだ。世の中に埋もれている「声なき声」を拾い上げ、ジェンダー間の不均衡を可視化し対話することを目的としている。
「あいちトリエンナーレ2019」では、「表現の不自由展」が展示中止になったことに抗議するため、《沈黙のClothesline》として展示内容を変更。床に空白の質問カードを破り、散りばめたことは記憶に新しい。
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今回はこの《The Clothesline》を渋谷のセレクトブティック「Sister」が主催となり、「The Clothesline with Sister」として開催。Sister独自の4つの質問を投げかけ、女性の権利について考え、対話する機会を創出する。
質問は「女性に対する嫌がらせや差別を感じたことはありますか?(不満や不快に思ったこと、モヤモヤしたことなど)それはどのようなものですか?」などの4つ。オンラインでも回答を受け付ける。
また、モニカ・メイヤー自らデザインしたソックスなど、The Clotheslineとのコラボレーショングッズも制作。その売上の一部はジェンダー関連書籍として図書館へ寄贈。その他の収益は国内でThe Clotheslineの開催を支援する団体「Our Clothesline with Mó nica Mayer」の活動資金として全額寄付される。
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