ヴェネチア・ビエンナーレがウクライナ館への全面協力を表明。ロシア政府関係者には出席拒否も

今年開催される第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展において、主催者側はウクライナ館への全面協力を表明した。

第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(2019年)のウクライナ館 出典=ヴェネチア・ビエンナーレウェブサイトより

 4月23日からの開催が迫る「第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」。ロシアによるウクライナ侵攻が継続するなか、主催者側はウクライナ館への全面協力を表明した。

 今回のヴェネチア・ビエンナーレについては、ロシア館の代表作家とキュレーターが辞職。これによってロシア館の不参加が決定している。いっぽうのウクライナ館は参加作家らがInstagramを通じて参加する姿勢を明らかにしているものの、先行きは不透明なものとなっている。

 こうした状況下で、ビエンナーレは「あらゆる面で」ウクライナ館の参加に協力することを表明した。

 またロシアによる軍事侵攻を非難しつつ、ロシアで反戦を訴える人々へは連帯を表明。「ヴェネチア・ビエンナーレは、表現の自由を守り、主権国家とその無防備な国民を攻撃するという卑劣で容認できない決定に対してデモを行う人々に、その扉を閉ざすことはない」「ビエンナーレがプーチン政権に反対する人々にとっての居場所であり続ける」としている。

 加えて同ビエンナーレは、ウクライナ侵攻を支持する人々への協力も否定。ロシア政府と関係する代表団や機関、人物のイベントへの出席を認めない姿勢も明らかにした。

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