
新アワード開催 審査員・三潴末雄が考える絵画のマーケットとは
絵具メーカーのターナー色彩が、アクリル絵具を用いた作品の公募展「アクリルガッシュ ビエンナーレ 2016」を新たに開催した。国際的な舞台に挑む画家を支援するコンペティションに先がけ、審査員を務めるミヅマアートギャラリー代表・三潴末雄に、2回にわたって話を聞く。前編の本記事では、三潴の目に映る世界のマーケットに迫る。

絵具メーカーのターナー色彩が、アクリル絵具を用いた作品の公募展「アクリルガッシュ ビエンナーレ 2016」を新たに開催した。国際的な舞台に挑む画家を支援するコンペティションに先がけ、審査員を務めるミヅマアートギャラリー代表・三潴末雄に、2回にわたって話を聞く。前編の本記事では、三潴の目に映る世界のマーケットに迫る。

東京藝術大学在学中から自身の体験に基づく、傷や囚われとの向き合いを根幹とし、かつ、社会批評性の強い作品を発表してきたアーティスト・渡辺篤。卒業後は路上生活やひきこもりの経験を経て、2013年に活動を再開した。「引きこもり」「傷」「鬱」など自身の経験をもとに、作品づくりに取り組んできた渡辺が、10月1日から始まった「黄金町バザール2016ーアジア的生活」に参加し、さまざまな人の「心の傷」をウェブ上で匿名で募集し、新プロジェクトとして発表する。その作品やアーティストとしてのルーツなどを前後編に分けてお届けする。

マレー文化に出自を持ち、領域横断的かつ即興的な表現方法によって人間の神髄を追究する、ザイ・クーニン。日本初個展に際し、民族や宗教、文化の垣根を越えた境地を志向する作家にインタビューした。

日本では初となる美術館での大規模なトーマス・ルフの個展が、東京国立近代美術館で開催された。これ機に、トーマス・ルフを取り扱うギャラリーのひとつ、デイヴィッド・ツヴィルナーのシニア・パートナーであるアンジェラ・チューンが来日。作家と二人三脚で歩み続けるギャラリストにインタビューした。

学生の作品を広く募集し展示する「第66回学展」が、8月16〜19日にシアター1010(東京・北千住)で開催。18日には入賞者が集まり、表彰式が行われた。2回にわたってその様子を紹介する。前編の展覧会レポートに続いて、後編では、学展大賞を受賞した駒込中学校高等学校の美術部に所属する1年生、水野幸司に話を聞く。受賞作品《百鬼夜行2016》に込めた意図や、美術を始めたきっかけについて、ひもといた。

樹木や森、山といった自然の風景を題材に格調高さと親しみやすさが共存する、色彩豊かで抽象的な油彩画を、ベンジャミン・バトラーは長年にわたり制作している。2016年3月12日~4月23日に開催された個展に際し、確固たる信念で変わらぬテーマに挑み続ける作家に話を聞いた。

アメリカ抽象表現主義の第2世代の作家として位置づけられてきたサイ・トゥオンブリーは、即興的な線や絵具、数字やアルファベットを組み合わせた絵画や彫刻作品を多く残している。その一方で、画業と並行し未発表のまま写真制作を続けていた。そんなトゥオンブリーの写真が一堂に集結する展覧会「サイ・トゥオンブリーの写真-変奏のリリシズム-」展がDIC川村記念美術館(千葉)で開催されている。輪郭がおぼつかないほど光にあふれた写真からわかるトゥオンブリーが眺めていた景色とは? トゥオンブリーの写真制作の裏側や本展の見どころとともに、トゥオンブリーの表現手法について本展担当学芸員の前田希世子に聞いた。

映像の持つ「時間」の機能に着目し、空間において「再現可能な体験」の展示を試みてきた山城大督。森美術館(東京・六本木)で開催中の「六本木クロッシング2016展:僕の身体(からだ)、あなたの声」では、展示空間に映像と劇場のメソッドを展開させた画期的な手法で作品を発表している。新たな表現方法を探究する作家に、作品制作の背景と今後の展望について話を聞いた。

赤、青、黄、緑など多色のフラスコ型のオブジェを棚台に並べて実験室のような場を現出させ、見る者を異世界へと誘うような空間を生み出すイライアス・ハンセン。3月19日〜4月30日にタケ・ニナガワ(東京)にて開催された個展に際し、インタビューを行い、その作品世界を構成するガラスのオブジェへの思いと制作プロセスに迫った。

先天的な足の病気をもって生まれ、義足で生活するアーティスト・片山真理。現代美術や音楽、執筆など、幅広い分野で活動し、森美術館(東京・六本木)で開催中の「六本木クロッシング2016展:僕の身体(からだ)、あなたの声」にも参加している。自身の身体に向き合いながら作品を制作する片山に、制作活動や、これまでの人生について話を聞いた。

空きテナントのファサードや不動産屋が案内する空き部屋の光景など、寂寞としてニュートラルな状態のモチーフを厚塗りの絵具で描き出す、1983年生まれの富田直樹。現在、MAHO KUBOTA GALLERY(東京・外苑前)にて、新作展「郊外少年/suburban boy」(5月10日〜6月11日)が開催中だ。本展では、大都市近郊の風景やフリーターの若者たちをモチーフとした作品を発表している富田に、作品について聞いた。

現代社会における個の人間像から都市に潜むインフラまでを、それらの流動性のなかでとらえようとするフィリピン出身のアーティスト、ポクロン・アナディン。2月から3月にかけてTARO NASU(東京・馬喰町)で開催された個展「Sidereal Message」に際し、万物の移ろいの匿名的な観測者たらんとする作家の試みに迫った。

「センシング(感覚、感知)」をテーマに、映像、パフォーマンス、インスタレーション、サウンド・アートなど、多様な表現形態の作品を発表している若手アーティスト、ナイル・ケティング。森美術館(東京・六本木)での「六本木クロッシング2016展:僕の身体(からだ)、あなたの声」にも参加し、注目を集めている。同時に開催中の個展「ホイッスラー」の会場である山本現代(東京・白金高輪)にてインタビューを行い、2つの展示や自身の活動について話を聞いた。

発生から間もない東日本大震災の被災現場を取材し続け、記録を地域の未来に生かそうと、異例の展示方法を試みたリアス・アーク美術館(宮城・気仙沼)の常設展「東日本大震災の記録と津波の災害史」。同館の山内宏泰学芸員へのインタビューにて、被災現場写真に添えた長文のエピソードや「被災物」ストーリーの創作、そして自然との共存による「減災」について語ってもらった。今回は、リアス・アーク美術館のその他の活動について、また自身の考える学芸員やこれからの美術館のあるべき姿についてお届けする。

2013年4月にリアス・アーク美術館(宮城・気仙沼)でオープンした常設展「東日本大震災の記録と津波の災害史」。目黒区美術館でのサテライトとして、この常設展を編集した「気仙沼と、東日本大震災の記憶」展の開催に寄せて、リアス・アーク美術館の山内宏泰学芸員にインタビューを行った。当時の被災現場やこれからの美術館について語ってもらったなかから、自身も被災しながらも敢行した震災現場の取材、異例の展示方法を試みた震災の記録展、そして今後の災害対策についてお送りする。

ロックバンド・ASIAN KUNG-FU GENERATION(以下、アジカン)が、ニューアルバム『Wonder Future』を2015年5月にリリース、7月から全国30公演を巡るホールツアー「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2015 Wonder Future」を展開した。このステージセットとドローイングを担当したのが、思想家の内田樹(うちだ・たつる)の自宅兼道場「凱風館」を設計するなど、個性的な活動で知られる建築家・光嶋裕介だ。ミュージシャンと建築家がコラボに至った経緯、お互いのどこに惹かれ、どのようにステージをつくりあげていったのか。ライブという「総合芸術」の可能性について話を聞いた。

荒木悠は思春期をアメリカのナッシュビルで過ごし、近所にあるパルテノン神殿の原寸大のレプリカを見て育った。横浜美術館で2016年4月3日まで開催されていた「荒木悠展 複製神殿」では、ナッシュビルとギリシャの首都アテネにある「パルテノン神殿」をテーマにした新作を発表した。いま「複製」の時代に、荒木悠が見出す「真正」とはいったい何か? 作品のために実際に訪れた外国でのエピソードとともに、作品制作について語ってもらった。

静物や風景をひたすら描き続けたイタリアの画家、ジョルジョ・モランディの大規模な回顧展「ジョルジョ・モランディ─終わりなき変奏」が、東京ステーションギャラリーで開催されている。フォーヴィスムや未来派が興隆した20世紀初頭に、日常のモチーフを組み替えながら無数のイメージを生み出したモランディが目指したものとはなんだったのか。静物画の「ヴァリエーション」に焦点を当てた本展について、そしてモランディの画業について、東京ステーションギャラリー・担当学芸員の成相肇に聞いた。

地割れした大地や固結したマグマを思い起こさせる、素材のひび割れを特徴とした作品で知られるメキシコ生まれのアーティスト、ボスコ・ソディ。ソディは化学工学の知識を応用し、訪れた土地の地理的、文化的な条件を参照しながら、素材を確かめるように素手で作品を制作している。2015年9月、SCAI THE BATHHOUSE(東京・谷中)で開催された「Rhus Verniciflua」展のために来日したソディにインタビューし、作品制作について語ってもらった。

ポスト・インターネットの旗手として注目される、オーストリア出身のアーティスト、オリバー・ラリック。彼は、古典彫刻からアニメキャラクターまで、ありとあらゆるイメージを複製し、流転、変異させていく。この時代におけるイメージの問題に取り組む作家に話を聞いた。