6月に見たい展覧会ベスト20【2/3ページ】

ラブブ誕生10周年記念展「MONSTERS BY MONSTERS: NOW AND THEN」(麻布台ヒルズギャラリー

過去の展覧会風景より、「ぬいぐるみハウス」 ※東京展では内容や構成が一部変更となる場合あり

 東京・虎ノ門の麻布台ヒルズギャラリーで、カシン・ロンによる「THE MONSTERS」シリーズの10周年記念展「MONSTERS BY MONSTERS: NOW AND THEN」が開催される。会期は6⽉11⽇〜7⽉5⽇。本展は上海を皮切りに、台北、香港、パリを巡回してきたグローバルツアーの東京展となる。

 カシン・ロンは1972年香港生まれ。幼少期にオランダへ移住した経験から、ヨーロッパ各地に伝わる妖精や民話に関心を抱き、その想像力をもとに「THE MONSTERS」シリーズを創出した。なかでも「LABUBU(ラブブ)」は、愛らしさと少しの不穏さをあわせ持つキャラクターとして世界的人気を獲得。シリーズの原点には、『The Story of Puca』『Pato and the Girl』『Miró’s Requiem』からなる絵本三部作『THE MONSTERS TRILOGY』がある。

 会場では、絵本の世界へ入り込むような没入型展示を展開。なかでも初公開となる「The Story of Puca」エリアでは、クリエイティブスタジオ・toitoによるアニメーションを、5面プロジェクションと立体音響によって上映。限定数百部のみ刊行された幻の絵本世界を、空間体験として再構築する。

会期:2026年6⽉11⽇〜7⽉5⽇
会場:⿇布台ヒルズギャラリー
住所:東京都港区⻁ノ⾨5-8-1
開館時間:10:00〜19:00 ※入場は18:00まで
料金:2500円(特典つき)

「“カフェ”に集う芸術家─印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで」(三菱一号館美術館

三菱一号館美術館 外観

 東京・丸の内の三菱一号館美術館で、「カフェ」を舞台に近代美術の展開をたどる展覧会「“カフェ”に集う芸術家─印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで」が開催される。会期は6月13日〜9月23日。

 19世紀後半から20世紀初頭にかけて、パリのカフェは芸術家たちの交流や創作の場として重要な役割を果たしてきた。本展では、エドゥアール・マネフィンセント・ファン・ゴッホアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックパブロ・ピカソらが描いたカフェの情景や人物像を通して、都市文化と美術の関係を読み解くことを試みる。社交、孤独、享楽、思索といった多様な側面を映し出す「カフェ」という空間を切り口に、近代美術の新たな見取り図を提示する。

会期:2026年6月13日〜9月23日
会場:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2 
開館時間:10:00〜18:00(祝日を除く金、第2水、7月25日、9月19日〜23日は〜20:00) ※入館は閉館時間の30分前まで ※夜間開館時間(18:00~20:00)限定で音楽による特別演出を行うほか、少し大人向けの“カフェ”にまつわる裏話をご紹介。
休館日:月(ただし祝日、トークフリーデー[6月29日、7月27日、8月31日]は開館
料金:一般 2300円 / 大学生 1300円 / 高校生 1000円 ※障害者手帳をお持ちの方は半額、付添の方1名まで無料

企画展「もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち」(神奈川県立近代美術館 葉山

ジビレ・ベルゲマン《アネッテとアンゲラ、ルストガルテン、ベルリン、1982年》(1982) © Estate Sibylle Bergemann. Courtesy Loock Galerie, Berlin 写真提供:神奈川県立近代美術館

 神奈川県三浦郡にある神奈川県立近代美術館 葉山で、企画展「もはやない国のかつてない光 東ドイツの女性写真家たち」が開催される。会期は6月13日〜8月30日。

 第二次世界大戦後、東西の国家に分断されたドイツ。1990年の再統一によって消滅したドイツ民主共和国(東ドイツ)で女性が写真家としてキャリアを形成し、自身の芸術表現としても優れた作品を手がけたことは、ドイツ写真史において近年まで見過ごされてきた。

 本展では、ベルリンの現代美術コレクターであるスヴェン・ヘアマンのヴィンテージ・プリント・コレクションを中心に、当時あるいは現在も重要な作家として活動する15人の女性写真家を紹介。かつて存在した国で社会と日常の光景に注がれた繊細な視線と確かな技術に注目し、それらの作品が果たした役割を考える機会を創出する。

会期:2026年6月13日〜8月30日
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 展示室1、2、3a、4
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
電話番号:046-875-2800
開館時間:月(ただし7月20日を除く) 
休館日:9:30〜17:30 ※入館は16:30まで 
料金:一般 1200円 / 20歳未満・学生 1050円 / 65歳以上 600円 / 高校生 100円 / 中学生以下の方と障害者手帳等、ミライロIDをご提示の方(および介助者原則1名)は無料

展覧会「民具これなーんだ?──民俗学者・宮本常一が美術大学に遺した民具コレクション」(武蔵野美術大学美術館

卵運搬用苞 東京都 写真提供:武蔵野美術大学美術館

 東京都小平市の武蔵野美術大学美術館で、展覧会「民具これなーんだ?──民俗学者・宮本常一が美術大学に遺した民具コレクション」が開催される。会期は6月15日〜8月1日。

 本展は、およそ9万点に及ぶ大規模な民具コレクションを収蔵している同館が2020年から進めてきた検証と、再整理作業の成果をもとに開催される。民俗学者・宮本常一(1907〜81、同大学名誉教授)と当時の学生たちがカリキュラムの枠を超えて育んだ学びや活動を、様々な角度から紐解くことを試みる。

 また、現代の美術教育への活用の試みとして、「美術手帖」とのコラボレーションにより、美術・デザインの視点から展示を構成。観察と見立てによる参加型展示や、異なる背景を持つ民具同士の意外な組み合わせ、デジタル技術や空間表現による再解釈など、新たな鑑賞体験を通じて民具への多角的な理解を促す。

会期:2026年6月15日〜8月1日
会場:武蔵野美術大学美術館 展示室2・4、アトリウム1・2
住所:東京都小平市小川町1-736 
開館時間:10:00〜18:00(土祝、特別開館日は〜17:00) 
休館日:日(ただし7月12日は特別開館予定) 
料金:無料

「杉本博司 絶滅写真」(東京国立近代美術館

杉本博司《相模湾、江之浦》(2025) ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi

 東京・竹橋の東京国立近代美術館で「杉本博司 絶滅写真」が開催される。会期は6月16日〜9月13日。

 杉本博司は1948年生まれ。70年に渡米後、74年よりニューヨークと日本を行き来しながら制作を続ける。代表作に「海景」「劇場」シリーズがある。2008年に建築設計事務所「新素材研究所」、2009年に公益財団法人小田原文化財団を設立。2017年には構想から10年をかけて建設された文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」を開設。演出と空間を手掛けた『At the Hawk’s Well / 鷹の井戸』が2019年秋にパリ・オペラ座にて上演されたほか、著書に『苔のむすまで』『現な像』『アートの起源』など。

 多岐にわたる活動を行ってきた杉本だが、その表現の原点は銀塩写真にある。本展は、杉本の初期(1970年代後半)から現在に至る銀塩写真約65点を展観するもので、杉本の写真作品で構成する美術館での個展は、国内では2005年の森美術館以来の開催となる。

会期:2026年6月16日〜9月13日
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
電話番号:050-5541-8600 
開館時間:10:00〜17:00(金土〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで休館日:月(ただし7月20日は開館)、7月21日
料金:一般 2300円 / 大学生 1200円 / 高校生 700円

モネ没後100年・開館25周年記念「あたらしい目 ― モネと21世紀のアート」(ポーラ美術館

クロード・モネ《睡蓮の池》(1899) ポーラ美術館

 神奈川県箱根町のポーラ美術館で、開館25周年とクロード・モネ没後100年を記念した展覧会「あたらしい目 ― モネと21世紀のアート」が開催される。会期は6月17日〜2027年4月7日。

 同館は、印象派を代表する巨匠クロード・モネの19点の油彩画を収蔵しており、モネの初期から晩年を網羅するアジア最大のコレクションとなっている。

 本展では、この記念を機に同館のモネコレクションを一堂に展観。また、時代を超えてなお輝きを増すモネの絵画を、国内外の現代アーティストたちの表現とともに、未来へ向けて紹介するという。

会期:2026年6月17日〜2027年4月7日
会場:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
電話番号:0460-84-2111 
開館時間:9:00〜17:00 ※入館は16:30まで 
休館日:年中無休(展示替えのため臨時休館あり)
料金:大人 2200円 / 大学・高校生 1700円 / 中学生以下 無料 / 障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)1100円

「浮世絵百物語 ゾッとする北斎の絵」(北斎館)

葛飾北斎《生首》(19世紀) 北斎館

 長野県小布施町の北斎館で「浮世絵百物語 ゾッとする北斎の絵」が開催される。会期は6月17日〜7月26日。

 同展は北斎が活躍した江戸時代に流行した、怪談を語る催しである「百物語」をモチーフに構成。怪談において欠かせない要素である「恐怖」に着目し、恐ろしさを感じる幽霊・妖怪・怪談に関わる作品をあわせて100点紹介する。

会期:2026年6⽉17⽇〜7⽉26⽇
会場:北斎館
住所:⻑野県上⾼井郡⼩布施町⼩布施485
電話番号:026-247-5206 
開館時間:9:00〜17:00 ※入館は閉館30分前まで 
休館日:会期中無休 
料金:一般 1200円 / 大学・高校生 500円 / 小中学生 300円