6月に見たい展覧会ベスト20【3/3ページ】

「出光真子 おんなのさくひん──ある映像作家の自伝」(東京都写真美術館

出光真子《Still Life》(1993–2000) 東京都写真美術館 ©Mako Idemitsu

 東京・恵比寿の東京都写真美術館で、映像作家・出光真子(1940〜)の回顧展「出光真子 おんなのさくひん──ある映像作家の自伝」が開催される。会期は6月18日〜9月21日。

 本展は、同館が2016年から2017年度にかけて収蔵したフィルム、ビデオ、インスタレーションを含む作品群を、展示と上映によって網羅的に公開する収蔵後初の機会となる。会場では、出光の評価を決定づけた初のビデオ作品《おんなのさくひん》(1973)をはじめ、モニターの入れ子構造を用いる「マコ・スタイル」が採用された《主婦の一日》(1977)など、メディアの特性を活かした多彩な映像作品を展示。また、同館収蔵の3点に作家蔵の2点を合わせた合計5点のインスタレーションも公開され、作家の30年以上にわたる表現の変遷をたどることができる。

会期:2026年6月18日~9月21日
会場:東京都写真美術館 2階展示室
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
電話番号:03-3280-0099
開館時間:10:00〜18:00(木金は〜20:00) ※入館は閉館30分前まで
休館日:月(祝休日の場合は、翌平日休館) 
料金:一般 700円 / 学生 560円 / 高校生・65歳以上 350円 / 中学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者2名まで無料

「元禄!師宣劇場 十二ヶ月風俗図巻 大公開」(静嘉堂文庫美術館[静嘉堂@丸の内]

菱川師宣《十二ヶ月風俗図巻》(部分、江戸時代・元禄期)

 東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)で、江戸時代の浮世絵師・菱川師宣の代表作を紹介する展覧会「元禄!師宣劇場 十二ヶ月風俗図巻 大公開」が開催される。会期は6月27日~8月23日。

 本展では、元禄期の都市風俗を生き生きと描いた《十二ヶ月風俗図巻》を中心に、師宣の画業を通して当時の人々の暮らしや季節感を読み解く。芝居小屋のような躍動感あふれる画面構成に着目し、近世絵画の魅力と視覚文化の広がりを紹介するものとなる。

会期:2026年6月27日~8月23日
会場:静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)
住所:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F 
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし7月20日は開館)、7月21日 
料金:一般 1500円 / 大高生 1000円 / 障がい者手帳をお持ちの方(同伴者1名無料を含む)700円 / 中学生以下 無料

「エットレ・ソットサス —魔法がはじまるとき、デザインは生まれる」(アーティゾン美術館

エットレ・ソットサス《カールトン》(デザイン:1981 / 製作[メンフィス・ミラノ]:1981) 石橋財団アーティゾン美術館 © Erede Ettore Sottsass

 東京・京橋のアーティゾン美術館で、20世紀イタリアデザインを代表するエットレ・ソットサス(1917〜2007)の大規模回顧展「エットレ・ソットサス —魔法がはじまるとき、デザインは生まれる」が開催される。会期は6月23日から10月4日まで。

 近年、石橋財団ではソットサスの作品を重点的に収集。ジャンルは家具、セラミック、機器類、ガラス器、写真、ドローイングなど多岐にわたり、現在は100点を超える一大コレクションとなっている。本展は、同館にとって初のデザイン展であり、ソットサス作品群を一挙に公開する初の機会だ。

会期:2026年6月23日〜10月4日
会場:アーティゾン美術館
住所:東京都中央区京橋1-7-2 
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル) 
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで 
休館日:月(7月20日、9月21日は開館)、7月21日、9月24日 
料金:日時指定予約制 ウェブ予約チケット 1200円 / 窓口販売チケット 1500円 / 学生無料(高校生以上要ウェブ予約) ※同時開催の「瀧口修造 書くことと描くこと」も鑑賞可

「プレイバック!ミレニアム1991→2001:版画が/版画で越えた境界」(町田市立国際版画美術館

横尾忠則《ピカビア - その愛と誠実 II》(1989)スクリーンプリント 町田市立国際版画美術館

 東京・町田の町田市立国際版画美術館で、1990〜2000年代初頭にかけての版画表現の変遷をたどる展覧会「プレイバック!ミレニアム1991→2001:版画が/版画で越えた境界」が開催される。会期は6月27日〜8月30日。

 近年、「Y2K」や「平成レトロ」といったキーワードで再注目を集める1990〜2000年代初頭。この時代、版画の世界では、写真や立体表現との融合、大型作品の制作、デジタル技術の導入など、従来の版画の枠組みを超える試みが次々と行われた。本展は、過去に同館と神奈川県民ホールで開催された5つの版画展や公開制作を中心に、約100点の作品を通じてその歩みを振り返るものだ。

会期:2026年6月27日〜8月30日
会場:町田市立国際版画美術館 企画展示室1、2
住所:東京都町田市原町田4-28-1
電話番号:042-726-2771 
開館時間:10:00〜17:00(土日祝〜17:30) ※入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、7月20日は開館)、7月21日
料金:一般 900円 /  大学・高校生 450円 / 中学生以下無料 / 身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者福祉手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は半額
※6月27日は入場無料
※7月22日、8月26日(第四水曜日のシルバーデー)は65歳以上の方の入場無料 

「スウェーデンのうつわ グスタフスベリのある暮らし」(静岡市美術館

スティグ・リンドベリ《「べショー」カップ&ソーサー LLモデル》(製作:1960-74) スウェーデン国立美術館 © Kooperativa Förbundet KF Photo: Nationalmuseum

 静岡県静岡市の静岡市美術館で、「スウェーデンのうつわ グスタフスベリのある暮らし」が開催される。会期は6月27日〜9月6日。なお、本展は全国6会場(秋田、東京、松本、京都 ほか)を巡回する。

 1825年にスウェーデンのストックホルム近郊の港町に設立された製陶所「グスタフスベリ」は、2025年に創業から200年を迎えた。本展は、その歴史と魅力を、スウェーデン国立美術館所蔵の作品約300点を通して紹介する日本初の展覧会だ。日本でも人気の高いリサ・ラーソン(1931〜2024)をはじめ、濱田庄司ら日本の民藝運動とも関わりの深いヴィルヘルム・コーゲ(1889〜1960)、心躍るデザインを手がけたスティグ・リンドベリ(1916〜82)、ノーベル賞の晩餐会で使用される食器セットをデザインしたカーリン・ビョルクヴィスト(1927〜2018)といった、グスタフスベリを代表する4人のデザイナーに焦点を当て、代表作の数々を紹介するものとなる。

会期:2026年6月27日〜9月6日
会場:静岡市美術館
住所:静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー3階
電話番号:054-273-1515 
開館時間:10:00〜19:00 ※最終入室は18:30まで
休館日:月(ただし7月20日、8月10日は開館)、7月21日
料金:一般 1600円 / 大高生・70歳以上 1200円 / 中学生以下無料

「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」(世田谷文学館

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 東京・南烏山の世田谷文学館で、やなせたかし(1919〜2013)の回顧展「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」が開催される。会期は6月30日〜9月6日。

 漫画家、詩人、絵本作家、イラストレーター、そして雑誌編集者といった多彩な顔を持ち、生涯を通じて「人を喜ばせること」を活動の根源に置いたやなせたかし。本展は、今年「やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム」が30周年を迎えることを記念して開催される。

 会場では、約200点の原画を中心に、その多岐にわたる仕事を「やなせたかし大解剖」「漫画」「詩」「絵本/やなせメルヘン」「アンパンマン」といった5つのテーマで構成。戦争体験や家族との別れ、様々な人との出会いに揉まれ、「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」を自分に問い続けたやなせが、生涯をかけて生み出した作品世界を紐解く内容となる。

会期:2026年6月30日〜9月6日
会場:世田谷文学館 2階展示室 
住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10 
電話番号:03-5374-9111
開館時間:10:00〜18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌平日) 
料金:一般 1500円 / 65歳以上・大高生 900円 / 中学生以下 無料 / 障害者手帳をお持ちの方750円(ただし、大学生以下は無料)