サントリー美術館で「六本木開館20周年記念展Ⅰ 切子 KIRIKO」が開催。技術の「すごさ」と地域ごとの展開に迫る

東京・六本木のサントリー美術館で、「六本木開館20周年記念展Ⅰ 切子 KIRIKO」が開催される。会期は2027年3月10日〜5月16日。

《切子文具揃》(江戸時代後期~明治時代前期、19世紀) サントリー美術館 撮影:木奥惠三

 東京・六本木のサントリー美術館で、「六本木開館20周年記念展Ⅰ 切子 KIRIKO」が開催される。会期は2027年3月10日〜5月16日。

 ヨーロッパのカットガラスへの憧れを原動力に、江戸時代後期に誕生した日本独自の手彫りカットガラス「切子」。蘭書(オランダの書物)から得た知識に学びつつ、国内で培われてきた従来の技術を改良、応用することで生み出された、当時の技術革新を象徴する画期的な技法であった。

 本展では、江戸時代後期から明治時代前期にかけての切子の技術的な「すごさ」に焦点を当てる。同時に、製造が行われた京都、大坂、江戸、そして薩摩、長州、佐賀の各藩における展開や様相について、最新の研究成果を踏まえて迫る内容となる。

《切子大皿 薩摩藩》(江戸時代、19世紀) サントリー美術館 撮影:木奥惠三
《切子三ツ組盃・盃台》(江戸時代後期~明治時代前期、19世紀) サントリー美術館 撮影:木奥惠三
《切子紅色被皿 薩摩藩》(江戸時代、19世紀) サントリー美術館 撮影:木奥惠三
《切子藍色被船形鉢 薩摩藩》(江戸時代、19世紀) サントリー美術館 撮影:木奥惠三

 同館は、2027年3月に六本木へ移転開館してから20周年の節目を迎える。その記念展の第1弾として開催される本展は、同館が誇る切子コレクションをはじめ、日本各地に伝来した名品、さらに本展が初出品となる知られざる名品など、約160点の作品が一堂に会する。切子が持つ美と技術の魅力を多角的に堪能できる貴重な機会となりそうだ。

編集部