MAGAZINE

PREMIUM

第1回

日米のゲームデザインの発展史と美術史の関係とは?

マンガ、アニメといったサブカルチャーは、2000年の村上隆による「スーパーフラット」以降、日本の現代美術の文脈を語るうえでもはや外すことができない領域となった。いっぽうで、ヴィデオゲームがその文脈であまり語られてこなかったのはなぜなのだろうか。日米間におけるヴィデオゲームの発展を美術史の流れになぞらえながら整理するとともに、そのなかで培われた独自の空間意識からゲームにおけるキャラクターデザインの美学、そしてゲームと現代美術はいかに交わっていくことができるのかについて、現代美術家・たかくらかずきが全3回にわたって論じる。

ベネッセアートサイト直島の最新作「またべえ」が誕生。ヤン・ヘギュやアピチャッポン・ウィーラセタクンらの作品展示が6月にスタート

瀬戸内海の直島で、ふたつの新たな作品展示が6月から始まる。過去3回のベネッセ賞受賞アーティストに加えてズル・マハムードによる作品展示と、ヤン・ヘギュとアピチャッポン・ウィーラセタクンが本村地区の家屋「またべえ」で発表する作品の展示だ。

NEWS / EXHIBITION

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ヴェネチア・ビエンナーレ韓国館を匂いで埋め尽くす。クー・ジョンアとキュレーターが語る「香りの記憶」

今年のヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で、アーティストのクー・ジョンアが韓国館を匂いのオブジェで埋め尽くし、観客に新旧の記憶をもたらすプロジェクト「Odorama Cities」を展開。「香りの記憶」に関する大規模なオンライン調査を実施し、朝鮮半島全土から600を超える香りが寄せられた同プロジェクトについて、クーとふたりのキュレーターに話を聞いた。

INTERVIEW

PREMIUM

Museum Start あいうえの インタビュー。10年目を迎えて、10年先のミュージアムの未来を描く

上野公園の9つの文化施設を舞台にした子供対象のラーニング・デザイン・プロジェクト「Museum Start あいうえの」が2023年に10周年を迎えた。10年間継続されてきたこのプロジェクトの3つのプログラム「ファミリー&ティーンズ・プログラム」「学校プログラム」「ダイバーシティ・プログラム」について深掘りしながら、今後目指すミュージアムの在り方について熊谷香寿美(東京都美術館 学芸員、アート・コミュニケーション係長)、小牟田悠介(東京藝術大学 芸術未来研究場 ケア,コミュニケーション特任助教)のふたりに話を聞いた。

INTERVIEW

PREMIUM

第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(国別パビリオン)レポート

11月24日まで開催中の第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展。今年の国別パビリオン参加数は88、コラテラルイベントは30もある。これらの国々と美術関係者が2年に一度集まる機会を、自国に影響を与える長期的な芸術文化政策の一環として投資する初参加国、また、例年注目される先進国の展示に見られる時代の移り変わりについて、引き続き現地からレポートする。

NEWS / REPORT

PREMIUM

草間彌生の作品にいつでも会える国内のアートスポット

世界中で絶大な人気を誇る、「水玉の女王」草間彌生。その作品が常設展示されている国内のアートスポットをピックアップしてお届けする(すべての作品画像/All images of works:© YAYOI KUSAMA) ※本稿は順次情報をアップデートしています

INSIGHT

PREMIUM

ひと味違うアートを楽しめる、マニアックな映画5作品

近年、芸術家やアーティストをテーマとした映画がますます増えているが、ダイレクトに彼らやその作品を追うのではなく、作中にアートを見いだせるものがある。古典的名作からアニメーションまで、おすすめの5作品をピックアップ。物語においてひそやかに重要な役割を担うアートに注目して鑑賞してみてはいかがだろうか。

INSIGHT

PREMIUM

第20回

[ARTIST IN FOCUS]照屋勇賢:ポップ・アートを通じた批判的な眼差しが持つ両義性

既製品や身近なオブジェクトを用いた作品をはじめ、自身の生まれ故郷である沖縄が抱える複雑な問題や固有の歴史を映し出した作品を発表してきた照屋勇賢。沖縄では初となる大規模個展を沖縄県立博物館・美術館にて開催した作家に、これまでの歩みと、多様なテーマや表現手段の基盤となる考えを聞いた。

SERIES / ARTIST IN FOCUS