ファレル・ウィリアムスがキュレーション。Mr.の個展「A Call To Action」がパリのギメ東洋美術館で開催へ

日本の現代美術家Mr.によるフランスでの初美術館個展「A Call To Action」が、7月10日〜9月23日にパリのギメ東洋美術館で開催される。アメリカの音楽プロデューサー、歌手、ファッションデザイナーのファレル・ウィリアムスがキュレーションした本展では、絵画、彫刻、そして会場にあわせてつくられたインスタレーションを展示する。

NEWS / EXHIBITION

60〜80年代、出版文化を押し上げた編集者。鈴木俊晴評「ある編集者のユートピア 小野二郎:ウィリアム・モリス、晶文社、高山建築学校」展

晶文社を立ち上げた編集者で、ウィリアム・モリスの研究者でもあった小野二郎の展覧会が、世田谷美術館で開催された。モリスの芸術運動をめぐる考察を日本で展開させ、ヴァルター・ベンヤミンやポール・ニザンなどの著作をいち早く紹介するほか、ジャズやロック、映画関連の書籍も数多く出版。60〜80年代の出版文化に少なからぬ影響を与えた。生涯を通して「ユートピアの思想」追い求めたいち編集者の活動をたどる本展を、豊田市美術館学芸員の鈴木俊晴が考察する。

REVIEW

佐藤直樹にとって絵画とは何か? 「佐藤直樹展:紙面・壁画・循環」が太田市美術館・図書館で開幕

美術館と図書館の複合施設である、群馬県の太田市美術館・図書館で、本と美術の多様な関わりをテーマとした展覧会シリーズ「本と美術の展覧会」の第3弾「佐藤直樹展:紙面・壁画・循環」が開幕した。本展では、デザイナー/アートディレクターとして活動しながら、近年は絵画制作に打ち込む佐藤の仕事を、その両面から紐解いていく。

NEWS / REPORT

「堂島リバービエンナーレ2019」が7月開催。ゴダールの最新作『イメージの本』からインスパイアを受けて

2008年から2年に1度行われてきた「堂島リバービエンナーレ」の今年のテーマは「シネマの芸術学–東方に導かれて–」。キュレーターに飯田高誉を迎えた今回は、ジャン=リュック・ゴダールの映画『イメージの本』からインスパイアされた構成となる。会期は7月27日〜8月18日。

NEWS / EXHIBITION

「具体」のリーダー・吉原治良による「円」の探求。個展「The Persistence of Form」がファーガス・マカフリー東京で開催

「具体美術協会」のリーダーであり、日本の抽象画のパイオニアでもあった吉原治良。その半世紀にわたる画業の代表作である、一連の「円」の作品に焦点を当てた個展「The Persistence of Form」が、東京・表参道のファーガス・マカフリー東京で開催される。会期は6月29日〜8月7日。

NEWS / EXHIBITION

東大が「芸術」を求める理由。「東京大学芸術創造連携研究機構」はなぜ誕生したのか?

日本の最高学府である東京大学が今年の5月、「東京大学芸術創造連携研究機構」を発足させた。これは、総合文化研究科を責任部局に、学内の7部局が連携し、芸術創造に関する分野融合型の研究を推進するというプロジェクトだ。なぜいま、東大が芸術にフォーカスするのか? その理由について、同機構で副機構長を務める加治屋健司に話を聞いた。

INSIGHT

予想落札額約180億円の「失われたカラヴァッジョ」が競売前に売却。購入者と売却額は非公開

失われていた1607年のカラヴァッジョ作とされる《ユディトとホロフェルネス》が、6月27日のオークションに登場する前にプライベート契約で売却された。予想落札価格が1億から1億5000万ユーロ(122億〜184億円)と推定されていた本作の売却額や購入者の身元は、秘密保持契約によって非公開となっている。

NEWS / MARKET

絵を見るとき、あなたは何を見ているの? 栃木県立美術館の企画展で、藤田嗣治による最初期の自画像が初公開

栃木県立美術館で、どのように絵画は生まれたのか、鑑賞者はそこに何を発見するのかを探る企画展「絵を見るとき、あなたは何を見ているの?」が開催される。本展では、昨年宇都宮市内で発見された藤田嗣治による最初期の自画像も特別展示。会期は6月29日〜8月25日。

NEWS / EXHIBITION

田名網敬一が見せる「楽園」。川崎市市民ミュージアムのコレクションから、立体作品や実験映像など約110点が一堂に

川崎市市民ミュージアムで「コレクション展 田名網敬一の楽園 空中回廊」が開催される。本展では同館のコレクションから、70年代後半から90年代にかけての田名網作品を紹介。連作ペインティングや立体作品、実験映像作品まで約110点を展覧する。会期は7月9日〜8月25日。

NEWS / EXHIBITION

出光美術館が若冲《鳥獣花木図屏風》など190点をプライスコレクションから購入。2020年に展覧会開催へ

東京・丸の内の出光美術館が、アメリカの日本美術コレクターとして知られるエツコ&ジョー・プライス夫妻(プライス財団)によるコレクションから、その一部である190点を購入。2020年9月19日より、特別展「江戸絵画の華」として、伊藤若冲《鳥獣花木図屏風》など約80点を公開する。

NEWS / HEADLINE

現代美術の批評/美学/理論を連続講座で学ぶ、美術手帖×NADiff『これからの美術がわかるキーワード100』レクチャーが開催中

2010年代の注目すべきアートの動向、新概念を100のキーワードで解説する『これからの美術がわかるキーワード100』を教科書に、各カテゴリの執筆陣が講義を行う連続レクチャーイベントが、東京・恵比寿のNADiff a/p/a/r/tで6〜9月に月1回開催中。現在第2〜4回の参加を受け付けている。

NEWS / HEADLINE

マームとジプシーが『ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引っ越しの夜』を再演。歌人・穂村弘、ブックデザイナー・名久井直子と共作

藤田貴大率いるマームとジプシーは、2012年より多ジャンルの作家とのコラボレーションシリーズ「マームと誰かさん」を実施している。17年12月には歌人・穂村弘とブックデザイナー・名久井直子との共作『ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引っ越しの夜』を発表。今回、本作が初演から約2年の時間を経て、京都・三重・長崎など各地で再演されることが決定した。

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