蔡國強芸術の「ビッグバン」に立ち戻る。国立新美術館の大規模個展で回遊する蔡の芸術宇宙
国際的に知られている現代美術家・蔡國強が1991年に東京で行った個展「原初火球—The Project for Projects」を起点に、その約30年にわたる芸術的な展開をたどる展覧会「蔡國強 宇宙遊 一〈原初火球〉から始まる」展が国立新美術館で始まった。
国際的に知られている現代美術家・蔡國強が1991年に東京で行った個展「原初火球—The Project for Projects」を起点に、その約30年にわたる芸術的な展開をたどる展覧会「蔡國強 宇宙遊 一〈原初火球〉から始まる」展が国立新美術館で始まった。
大量生産品を再構築したサウンド・スカルプチャーや映像の制作で知られる宇治野宗輝の個展「Lost Frontier」が、7月7日から8月5日までANOMALYで開催される。
明治末から昭和初めにかけて活躍した京都画壇の画家たちに注目した展覧会「京都画壇の青春―栖鳳、松園につづく新世代たち」が、京都国立近代美術館の開館60周年記念として開催される。会期は10月13日〜12月10日。
坂本夏子にとって4年ぶりの個展「Tiles | Signals ─ unexpected dimensions」が、千葉・西船橋にあるギャラリー「Kanda & Oliveira」で開催される。会期は7月1日〜8月5日。
日本の原風景や名所を貼絵で表現することで、多くの人々の心をとらえた天才画家・山下清。その生誕100年を記念する大回顧展「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」が東京・新宿のSOMPO美術館で開催中だ。会期は9月10日まで。
グスタフ・クリムトが最後に描いた肖像画と思われる《Dame mit Fächer(扇を持つ女)》(1918)が、6月27日にサザビーズ・ロンドンで競売にかけられ、予想落札価格の8000万ドル(約113億円)に対し、1億840万ドル(約156億円)で落札。ヨーロッパでの美術品落札額のレコードを更新した。
横浜美術館の改修工事の遅れから会期が延期されていた「第8回横浜トリエンナーレ」のテーマが「野草:いま、ここで生きてる」に決定した。それに伴い、新たに2会場が追加となった。新会期は2024年3月15日~ 6月9日。
ピーターラビット™の 「Friend to Nature」というメッセージと、おもちゃ美術館の木育への理念の共感からコラボレーションが決定した「自然となかよし ピーターラビット™」が今夏よりスタート。東京おもちゃ美術館をはじめとする全国の「姉妹おもちゃ美術館」12館で実施される。
イギリスのエコバッグブランド「KIND BAG」から、名画をあしらった「Museum Collection」シリーズが登場。ペットボトル再生素材を100パーセント使用している。
昨年、ロシアにあるエルミタージュ美術館と決別した「エルミタージュ・アムステルダム」が、新しい名称を「H’ART Museum」に決定。大英博物館、ポンピドゥー・センター、スミソニアン・アメリカ美術館との新たな国際的パートナーシップも発表した。
グッチは、東京・銀座のフラッグシップショップ「グッチ銀座」の上層フロアに、アートやクリエイティビティ、文化的なコラボレーションをたたえる新たなスペース「グッチ銀座 ギャラリー」を6月28日にオープンさせる。
わきもとさきによる個展「わたしはおうちのお当番」が神奈川県相模原市のパープルームギャラリーで4年ぶりに開催される。会期中にはスペシャルイベント「生活とリサイタル 演歌と寿司と美術のハーモニー」も近隣の寿司店「みどり寿司」にて開催予定だ。
沖縄県立芸術大学准教授で美術批評家の土屋誠一がディレクションを手がける展覧会「沖縄画」が、8月10日〜20日の会期で同大附属図書館・芸術資料室で開催される。
2024年に開催される第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展がそのテーマを「Stranieri Ovunque / Foreigners Everywhere(どこにでもいる外国人)」に決定した。
洋画家で東京藝術大学名誉教授の野見山暁治が6月22日に死去。102歳だった。
現実と地続きにある非現実のような独特な世界を描く画家・野又穫。その東京オペラシティ アートギャラリーの企画展示室では初となる個展「野又 穫 Continuum 想像の語彙」が、7月6日〜9月24日の会期で開催される。
歴史上の人物や文化人、セレブリティらのポートレイトだけを展示というユニークさに加えて、市内中心部に位置するロケーションの良さで観光客にも人気が高いナショナル・ポートレイト・ギャラリー。2020年3月のパンデミックによる最初のロックダウンでその扉を閉ざし、以降は改装のための休館が続いていたが、3年の月日を経てようやく新たな姿が公開された。その様子をレポートでお届けする。
磁器の用途やかたちを解体し、現代美術の文脈のなかで作品を制作し続ける中国の芸術家・劉建華(リュウ・ジェンホァ)。その日本初の個展「中空を注ぐ」が、十和田市現代美術館で始まった。
6月が始まる前後からイギリスではあちこちがレインボーカラーで覆われる。LGBTQ+の人々の権利を啓発し、同時に彼らの存在を祝福するプライド月間となるからだ。デパートのファサード、お店のショーウィンドー、スーパーマーケットの飾り付けまで、多くの人々が立ち寄る場所や目に付く箇所が虹色に染まる。もちろん今年も例外ではない。そんななか、ロンドン各所で行われている数々のLGBTQ+のアートイベントをレポートする。
日本における環境音楽(アンビエント・ミュージック)の先駆者である音楽家・吉村弘の没後20年を記念する企画展「吉村弘 風景の音 音の風景」が神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で9月3日まで開催中。ドローイング、パフォーマンス、サウンドオブジェ、映像作品、音環境デザインと多岐に渡る活動が紹介されている本展について、石松豊がレポートする。