千葉・西船橋にあるギャラリー「Kanda & Oliveira」で、坂本夏子にとって4年ぶりの個展「Tiles | Signals ─ unexpected dimensions」が開催される。会期は7月1日〜8月5日。
坂本は1983年熊本県生まれで、現在は東京在住。これまで「ARKO 2013」(大原美術館、岡山、2013)、「迷いの尺度」(ANOMALYとNADiff a/p/a/r/t、東京、2019)などの個展を開催し、国立国際美術館、上野の森美術館、愛知県美術館、国立新美術館、熊本市現代美術館、ワタリウム美術館などでのグループ展に参加してきた。
描くことの方法論に対して強い意識を持つ坂本。初期から「タイル」を重要なモチーフとして描き続け、2019年に発表された作品では「シグナル」という新たなモチーフが登場し、それまでの絵画や制作の方法論が大きく変わる契機にもなった。
今回の展覧会では、坂本は「まだ無い世界」を描くための方法論的な実験をさらに推し進める。「タイル」と「シグナル」を掛け合わせる大型の絵画から、大作の制作の傍らで生まれた、個々に実験性の高い立体や小作品など、あわせて100点ほどの新作が展示。つねに挑戦的な制作の実験を続ける坂本の最新のアプローチを体感できる。